スマートフォンの次はいったい何か?
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2013年の世界のスマートフォンの出荷台数はついに10億台に達する見込みです。iPod全盛期でさえデジタルオーディオプレイヤーの年間出荷台数は6千万台程度。昨今のパソコンの年間出荷台数でもせいぜい3億台ぐらいです。それを考えると、「年間10億台」も売れるハードウェアというのは、ICT産業のみならず、あらゆる産業の中でもモンスター的な存在で、とうとう未知の領域に入り始めたと言えます。
そして、その普及率も30%台に近付いているそうで、早くも「誰でも持っている」状態になりつつあります。そうなると、もはや新規参入は非常に困難で、市場シェアによる規模の経済が勝敗を決することになりますね。ICT産業全体はこの「未知」の勝ち馬に乗って、永遠に市場が成長し続けるという期待の下、すさまじい投資合戦に突入してゆくでしょう。
気が早いですが、そうなると、クリステンセンの「破壊的イノベーション」がいつ発生するのかが楽しみになってきます。スマートフォン市場のルールを変えてやろうという特異な企業がそろそろ現れる時期です。いや、既に現れているかもしれません。そして、それらは、破壊的イノベーションの理論に従えば、この市場で成功しているリーダー企業ではなく、別の視界から現れてくるはずです。
いったいそれは何か? 秋の夜長にそれを考え続けるのも一興です。
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