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叱りすぎではないか? 指導者様

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子どもが所属する少年野球チームをお手伝いしていると、試合や大会でさまざまなチームの監督さん、コーチの方と接します。

一様に思うのは、「不必要に子どもを叱りすぎる」指導者が多いなあ、ということです。

不真面目な子や迷惑をかける子を叱るのはある程度致し方無いと思うのですが、技量が伴わない子や失敗した子を頭ごなしに叱り飛ばすのは指導者でも何でもないのではないかと思います。

「何でそんな球を振るんだ、バカヤロー」なんてのは日常茶飯事。自分の指導の至らなさを子どもに転換している図に見えます。まったく僭越ながら、それは単なる「外野のヤジ」と同レベルではないでしょうか。

出来ないから指導を受けに来ているわけで、それを叱るのなら、子どもたちはいったいどうすれば良いのか?

今から25年ほど前、私自身もヤジしか飛ばさない青二才の指導者でしたが、武田 建氏の「コーチング - 人を育てる心理学」という書を読んで愕然とし、その後、米国在住時に向こうの指導者や管理職の方々と実地で接するにつれて、何だか日本の指導者はまったく違うぞ?と思ったことがあります。日本にまだ「コーチング」なる言葉が入って来ていない時代ですね。

偉そうな事を言いますが、子どもたちを昨日と違う今日の姿にするのが指導者でありましょう。それは階段を1つでも、いや半分でも登らせることであり、それは叱って無理やり登らせるのではなく、自ら登らなくてはならないのでしょう。叱って登った子は勝手に降りてきてしまいますが、自分で登った子はひたすら登ってゆくのだと思います。

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