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簡単そうで意外と細かい手順と心配りが必要な「事務局」。ビジネスセミナー、周年パーティ、小規模勉強会からPTAイベントまで、事務局の現場から、企画からスムーズな運営、場づくりの失敗と成功を紹介します。

本が人をつなぐ「まち塾」

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まち塾@まちライブラリー」という、本が媒介となって人の縁をつなぐイベントがあります。

まち塾は森記念財団の礒井純充さんが主体となり、田舎のカフェ、町中のカフェ、奥多摩のカフェなどで「本」のイベントを開催し、本棚を設置して本を貸出し、人が行き来する場を作ります。

森記念財団という大きなバックが支援しているのかと思いきや、ほとんど礒井さん個人がライフワークのごとく取り組んでいます。礒井さんの熱い思いに引き寄せられ、ワークショップ・トークライブのスピーカーや、チラシなどのデザインなどを、多くの人が手弁当で協力。

まち塾の特徴のひとつが、カタリストという人たちが話しをするライブイベントです。

自分の思い入れのある本を一冊持ち寄り、その本について語ります。一人が一方的に話すだけでなく、参加者も本を持ち寄り、カタリストと一緒に語り合います。イベントはそれで以上終了・・・

ではなく、持ち寄られた本は、イベントを開催したカフェに設置し、図書館のように貸出しをして、いろいろな人のところへ旅立っては、またカフェへ戻ってきます。

■新生の図書館を全館ジャック

まち塾の大型イベントが11月23日(水・祝)に、旧都立日比谷図書館を全館ジャックして開催されます。
人のライブハウス Autumn2011」(11/23 16:00-21:00)

日比谷公園に位置する日比谷図書館は、東京都から千代田区へ移管され、2011年11月に図書館だけでなくイベントも開催できる複合的な文化施設としてリニューアルオープンします。新名称は日比谷図書文化館

この新しく生まれ変わった図書の館で本のイベントをするのです。

11月23日は、50名近いのカタリストたちが本を持ち寄り、食や農業、ワイン、広報、まちおこしなど様々なテーマで話します。参加費はカタリスト・参加者ともお気に入りの本1冊と2000円。

私が聞いてみたいカタリストが一人います。先日、主催者の礒井さんに紹介いただいた山梨県知事制作局の仲田道弘さん。山梨県でワインの広報を約20年担当し、この秋に東京事務所に転勤になり、国内だけでなく海外へと日本ワインの普及につとめます。

つい先日(11月15日)のワールドビジネスサテライト(WBS)でも日本のワインが特集されていました。日本ワインは質の高まりとともに国内で人気が上昇するとともに、海外での評価も高まっているとのこと。仲田さんは、このWBSでも紹介されていたワイン「グレイス茅ヶ岳」(中央葡萄酒)を、礒井さんとの食事会に「一押しです」と持ってきてくれたのです。

食事会のお店は食通の朝日オリコミ鍋島裕俊さんが絶賛するとある両国の洋食屋さん。すっきりとした味の白ワインは、カルパッチョや牡蠣のガーリック焼きなど、どの料理ともなじんでいきます。仲田さんは「日本ワインの味が世界で認められ賞をとるようになり、敷居の高いイギリスにも今度進出するんです」と嬉しそうに話しをしていました。「人のライブハウス Autumn2011」は、仲田さんや鍋島さんのように「目をキラキラさせた大人」がたくさん集まります。

読書の秋の祝日、葉っぱが色づく日比谷公園へ散歩して、松本楼のテラスでお茶をした後、イベントに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
オプンラボ 小林利恵子)

【まち塾@まちライブラリーはどこに・・・】
入谷や西小山のカフェ、BAR、バル、西麻布のシェアオフィスや四谷のお寺、奥多摩鳩ノ巣の カフェなどにもあります。

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「人のライブハウス Autumn2011」@日比谷図書文化館 byまち塾
開催:11月23日(水・祝) 16:00-21:00
会場:日比谷図書文化館(日比谷公園内)
参加費:2000円、本1冊


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オプンラボとは?
企業のオープンセミナー・社内研修のプロデュースと大人がゆるっと食事しながら学ぶ勉強会を主催しています。
http://www.opnlab.com/ (学びのコミュニティ)
http://corporate.opnlab.com/ (コーポレートサイト)


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