IBM z17とそのプロセッサーTelum II
z17はいわゆるメインフレームです。僕がメインフレームを使ったのは、唯一大学時代。その頃の日本では、大型コンピューターあるいは汎用コンピューターと呼ばれることが多かったはず。Unixは4.2BSDの頃。記憶は非常に曖昧ですが、僕はIBM製は使ったことはなく、富士通、日立、そして当時あった三菱電機のはず。言語はFortran、そして実習で使ったPascalもそれだったのか? 研究室で4.2BSDを使い出したら、仕事含めて2度とメインフレームを使うことはありませんでした。
zシリーズが興味深いのは、60年を超えようとするSystem/360との互換性を持つらしいこと。Intel以上の執念と言うより、顧客があるからでしょうけど、32bitデータ、24bitアドレスなので、16bitからの互換性を持つIntelよりはマシなのかもしれません。
そこで、z17に搭載されるプロセッサーTelum II、先代のTelumを調べましたが、命令セット等のコア情報は見つかりませんでした。見たのは以下のような情報です。
製品紹介: IBM Telumプロセッサー・ファミリー
発表文: New Telum II Processor and IBM Spyre Accelerator: Expanding AI on IBM Z and IBM LinuxONE
リサーチチームのTelumに関する記事: IBM's newest chip is more than meets the AI
リサーチチームのz17に関する記事: How IBM Research helped prepare the IBM z17 for tomorrow's workloads
Hot Chips 33での発表: Real-time AI for Enterprise Workloads: the IBM Telum Processor
Hot Chips 2024での発表: IBM Telum® II processor and IBM Spyre Accelerator chip for AI
Telum II自体は、仮想L3キャッシュやL4キャッシュ、I/O処理を行うDPU (Data Processing Unit)の内蔵、信頼性の考え方が興味深く、さらに先代からAIアクセラレーターを内蔵するのも今時。
ところで、IBM社のWebの日本文はちらほらと変です。最近のMicrosoft社のそれと同じく機械翻訳なのかな?