Google I/O 2024のKeynoteとDeveloper Keynoteを見て
今更僕が言う必要もありませんが、ひたすらAIでした。
まずは、Google Keynote (Google I/O '24)で、1時間52分。
このKeynoteは、技術的な中身に入らない、ユーザー視点が主。Just ask.とかいい表現ですが、Virtual teammateまで出てきたのは、少し怖くなってきました。どこまで内容を保証できるのか。そして、我々はどこまで信用できる、あるいは信用する気になれるのか。
数々の個人の嗜好を反映する機能がありましたが、本当に反映できるのか疑問です。ビジネスはドキュメント化しているので、いくらでも学習できますが、個人の嗜好は定義しているわけはありませんし、全てがメールや写真になってGoogleから見れるわけでもありません。今でも広告が相当に頓珍漢で腹立たしいことが多いですし。
なお、数々のデモの中でAsk Photosで、Google Photoに自分の車のナンバーを聞くのは無理矢理を感じました。スマホ自身に聞くのはわかりますが、なぜ写真?
Responsible AIのような言葉も出てきましたが、伝統的にGoogleは技術先走り。どこまで本気でしょうか。
次は、Developer Keynote (Google I/O '24)で、1時間12分。
こちらも、Make generative AI accessible to every developer on the planetといいことを言っています。僕は、Googleの開発サービスをほとんど知らないため、ほとんど理解できませんでしたが、興味を引いたのは、賞金としてelectric classic DeLoreanが紹介され、その先のビデオで俳優のChristopher Lloydが説明したこと。そして、もっと気になったのは、彼の着ていたTシャツにちらりと見えたメッセージ。一部は隠れていたのですが、There's no place at 127.0.0.1かな?
別にGoogleだけではありませんが、これだけAIが溢れてくると、我々には、適切な質問や指示を行い、適切な回答を選別する能力が、これまで以上に求められます。楽になっているようで、楽になっていないかも。さらには、複数のAIを使って回答を比較したりとか、他のAIの回答を評価するAIとか、面倒なことになりそうな予感がします。