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次期個人番号カード: 興味深いと同時に不安も

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次期個人番号カードタスクフォースが「次期個人番号カードに関する検討を行います。」として運営されていました。名前変更も検討の一つだそうですが、現在のマイナンバーカードのことです。
この9月に開始し、来年3月が最終とりまとめで、会合は4回のみ。券面記載事項から、内部に格納するデータ、暗号方式まで、いろいろなレベルが議論されています。ただ、ユーザーに見える機能はあまり変わらないようです。

既に会合は2回開催され、第1回は議事録までありますが、第2回は11月21日開催のためかまだ議事録は無く、あるのは資料のみです。資料と議事を一通り読みましたが、二回目の資料が現時点の方向のようです。

気になったのは、個人番号カードを含めた利用やシステムの全体構想が示されないままに課題が出され、議論していること。カードを何にどう使うかの決定が先でしょう。例えば、現在カードをコピーして提出したり、表記を確認する運用があるから無くせない、は本末転倒。しかも、現状の運用をベースとしている人たちにアンケート採るのもおかしい。その人たちには、今と同じことができないのは困るでしょう。

僕としては、マイナンバーの表記はやめてほしい。見せるべきでない情報が見える場所にあるのは矛盾です。また、カードをコピーして紙で提出、もおかしなことです。

気になると言うか、大変そうなのは、暗号方式。今、電子証明書で採用しているRSA2048の適格性は2030年末までだそうで、新カードへの切り替えが2026年10月のため、それまでに発行した従来のカードの一部は期限を突破してしまいます。僕のカードも2025年8月が期限なので、まさに該当します。2030年末の5年前、つまりは2025年末までに新カードに切り替えられないならば、古いカードの電子証明書の期限を短くするしかありません。手間ですけど、冷静に判断されることを期待しています。くれぐれも特例で適格性を延長とかになりませんように。

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