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FIDO Allianceの発表の理解に苦労して、挫折

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今月初めにApple、GoogleとMicorsoftがパスワード無しサインインを加速するためにFIDO規格適用拡大に取り組むと発表していました。紹介記事はこちら。
Apple、Google、Microsoftがパスワードなしサインイン標準サポート拡大
この記事、直訳調で非常にわかりにくく、モヤモヤします。スマートフォンをロック解除したときだけオンラインアカウントに表示されると言われても、わからないですよね。「オンラインアカウントに表示」とは?

そこで、FIDO Allianceと3社のプリスリリースを読みましたが、これもよくわからない。上記記事は、この発表を元にして、曖昧な表記がそのままと思われます。
Apple, Google and Microsoft Commit to Expanded Support for FIDO Standard to Accelerate Availability of Passwordless Sign-Ins

さらにFIDOのドキュメントを読んでみます。
White Paper: Multi-Device FIDO CredentialsからダウンロードできるPDFのHow FIDO Addresses a Full Range of Use Casesは、これもわかりにくい。前置きが長い上に、英語にしては、主語と目的語がわかりにくい文章。例えば、誰が使う何に対するクレデンシャルなのかわからない。デバイス、アプリケーション、サービス、そして今回の主題のスマホ、と関係者、アクターでも良いけれど、が多いのですから、それらをちゃんと書いてもらわないと理解できません。深読みすると、どうやら、近接通信のBluetoothでスマホが、何かと認証しようとしているデバイスと通信し認証できる、複数のスマホを使える、ことが新しいようですが、まだモヤモヤする。

FIDOの文章は諦めて、Googleに行ってみます。
One step closer to a passwordless future
まずストレートにできるようになることが書かれています。プラットフォームによらず、デバイス、ウェブサイトとアプリケーションをまたがったサインインを簡単にする、と。期待を持って読み進めましたが、わかったのは「コンピューターでウェブサイトにサインインする時、近所のスマホをアクセスのためにアンロックする」だけ。それはわかっていて、そうなる仕組みとか、そのように使うためにユーザーが準備しなくてはならないこととか、技術者としては知りたいし、本当にできるのか、広まるための難易度とか、分かりません。

Microsoftの記事も肝心なところが抽象的なところは同じ。
Expansion of FIDO standard and new updates for Microsoft passwordless solutions

ここまで、関係者で何か隠しているのではないかと疑ってしまうくらい、具体的な情報がありません。

諦めて、FIDOに戻ります。
How FIDO Works これもわかったようなわからないような。相変わらず目的語(特定のサービスなのか、サービス共通なのか、とか)は曖昧だし、通信手段もわからない。この説明で納得できるレベルの人にはもっと簡単な説明で十分で、公開鍵暗号とか出すくらいならばもう一段詳しい説明が必要と思います。つまり中途半端。

今回は諦めました...

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