Appleが欧州委員会から異議申し立てを受けたそうで

Appleがプラットフォームとしての支配的立場を濫用していると指摘されました。
Appleは「Apple Payで支配的立場を乱用」と欧州委員会が予備的見解の異議申立書

欧州委員会の異議申し立て(Statement of Objections)は以下です。
Antitrust: Commission sends Statement of Objections to Apple over practices regarding Apple Pay

文章は抽象的ですが、Apple Payそのものではなく、Apple Payを介さないと決済できないことが問題と思います。

NFC Forumの仕様には、Peer-to-Peer mode、Reader/Writer mode、Card Emulation mode、Wireless Charging modeがあるそうですが、今回の話題は3番目のCard Emulation modeでしょう。
Androidは既にカード エミュレーション可能なのに対し、iOSはNFCタグの読み書き程度しか公開されていないようです。

以下はAndroidの関連ドキュメント。
近距離無線通信の概要
ホストベースのカード エミュレーションの概要

以下はiOSの関連ドキュメントですが、無さそうです。
AppやWebサイトでの支払いをより簡単に
Appleウォレットに対応する
Core NFC

Appleがどのように欧州委員会の申し立てに正式反応するのか、そして今年のWWDCで何らかの解法があるのか、注目しています。最初のITmedia記事等に書かれているAppleの最初の反応は、話を逸らしているとしか見えませんし、もはやAppleが単純に自社のために独占するのはあり得ないですから。