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COCOA 2.0.0が出ていました

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先週に新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)の2.0.0の配布が開始されました。
接触確認「COCOA」がバージョンアップ 「2.0.0」に

バージョンアップの主たる目的が、Google/AppleのExposure Notification APIのversion 2対応なので、明らかにCOCOAの延命。2020年9月リリースのiOS 13.7で導入されたAPIに今対応し、まだCOCOAを使うつもりとは。

以前も指摘しましたが、感染認識からアプリへの登録、接触されたと思われる人への対応まで、うまく運用できていないと思われます。IDの配信は年初から大幅に増え、2月からは早朝と午後に配信されているので何らかのシステム改善されたようです。しかし、多数の人がアプリを使って感染を登録し、接触可能性がある人が自動的に検査を受けたりするようにならないと意味がありません。後者はまだできておらず、運用が混乱している話も聞きます。あるいは、感染が収まって来た時に使うのかもしれませんが、ダウンロード数累計が3,500万件では、どちらの場合も効果は低いです。

さて、COCOA 2.0.0にしたら、iOSの設定アプリから見れるログのMatchCount、設定アプリでは「一致したキーの数」、が出力されなくなりました。open betaからこの現象はあったそうで、open betaをテスト用のiPhoneに入れていたものの、あまり見ていなかったので気づいていませんでした。ただ、この現象はCOCOAが原因ではなく、Exposure Notification API version 2によるそうです。
[iOS] システムからのログ MatchCount の代替手段を提供する #928

MacthCountが出力されなくなったことにより、COCOAでは接触にならないものの、iPhoneが検知した情報がいつなのか知ることはできなくなりました。なぜAppleがやめたのかは知りませんが、本来当局が決める接触情報であるのにも関わらず、絞り込み前の情報が見えること、つまり混乱を避けたのかもしれません。すると、上記GitHub issueでは何らかの手段を追加したい、と書かれていますが、無理かもしれません。

また、iPhoneでは次のような症状も出ているとか。
[iOS] 接触チェックに表示される「一致したキーの数」が積算される事象を調査する #961
確かに、iOSの設定アプリのログに出る「一致したキーの数」が、その配信データで一致した数ではなく、何らかの積算のようです。僕の場合、新しいログになったのは4月8日早朝から。その日にいきなり8件となり、4月9日早朝までは8件。4月9日午後に9件になりました。

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