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デジタル田園都市国家構想とは?

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政府の新規取り組み、よくわかりませんでした。
デジタル田園都市国家構想実現会議

第1回の資料を見る限り、「デジタル田園都市国家構想」を定義せずに、好き勝手な意見を言っているようにしか見えません。元は岸田総理の以下所信表明演説を受けているようですが、これは定義じゃなく、宣言です。(以下は、第1回のまち・ひと・しごと創生担当大臣の資料より)

第2の柱は、地方を活性化し、世界とつながる「デジタル田園都市国家構想」です。 地方からデジタルの実装を進め、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮めていきます。そのために、5Gや半導体、データセンターなど、デジタルインフラの整備を進めます。 誰一人取り残さず、全ての方がデジタル化のメリットを享受できるように取り組みます。

典型的なのはまち・ひと・しごと創生担当大臣とデジタル大臣のそれぞれの資料で、デジタル田園都市国家構想が未定義のままに、一見心地よいけれども目的に合致しているかわからないキーワードが並べられています。また、村井 純 慶應義塾大学教授の【「デジタル田園都市ハイウェイ」の実現に向けて】はこれまでのInternetと何が違うのか、「デジタル田園都市国家構想」とどう関係するのか(少なくとも名前は似ていますけど)わからないですし、カヤックCEOの柳澤 大輔氏の資料は自社の広告にしか見えません。

今後どう進むのか全く予想がつかず面白そうですが、税金の無駄遣いに終わらないようにリードする人がほしい。また、少子化・高齢化を解決せずに、優先度をつけずに全国にあまねくインフラを整えるのはあまりにも非現実的。今の状態を維持しつつ「誰一人取り残さず」は無謀です。

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