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東京オリンピックのCOVID-19に対するドタバタ対応を見てカエサルの言葉を思い出す

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多くの皆さんも感じているでしょうけども、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会も政府も、そして会長、事務総長も、さらに首相も担当大臣も、COVID-19に関して、言うことやることが論理的でありません。本人がわからなければ、わからないことをわからないと認識して、適切な人に相談すればいいだけなのに、願望に向かっているだけ。あるいは目先の論争に勝つだけが目的のようです。ネガティブ・キャンペーンとしては完璧で、彼らが罰を受けるだけならば良いですが、このまま突き進むと被害を受けるのは我々や世界です。
尾身会長他の提言に対しても、断片かつ的外れな反応をしていて、呆れるしかありません。

まさに、カエサル(Gaius Iulius Caesar)の有名な言葉「およそ人は自分の望みを勝手に信じてしまう」(ガリア戦記 第3巻 第18節 近山金次 訳 岩波文庫 1964年改版より)の状況。

自分たちで設定した「コロナに打ち勝った証」とか「完全な形」とかの願望に基づいて、都合の良いことだけ見ているか、見ないようにしているのか。オリンピックを開催するならば、以前から無観客しかありえなかったろうに、ここ数週間を見ているとそれの実施すら信用できないかもしれない。今更ですが、事前練習のために地方に入るのは許すべきでなかったでしょう。

彼らは皆「安全安心」と言うことに大きく違和感を覚えます。彼らが提供できるのは「安全」のための施策であり、それを受けた我々が感ずるのが「安心」です。「安心」は彼らが提供する/できるわけではありません。今感ずるのは不安です。

今週が事前判断としては最後のタイミング。正常な判断がされることを期待しています。そして、各国のアスリートはCOVID-19対策をしつつ、全力を尽くすことを期待しています。

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