オルタナティブ・ブログ > 路の上で >

日頃考えていることをぽちぽち書きます。

Apple Musicのロスレスと空間オーディオを試す

»

先々週から始まった、Apple Musicのロスレスと空間オーディオ、手元の環境で試して、使わない、と言うか、使えない結果になりました。

まず気になったのは、それぞれのファイル形式。Macで確認したところ、ロスレスは今までのAACと同じm4pと推測していましたが、パッケージのmovpkgでした。空間オーディオも同じ。空間オーディオはまだ想像つきますが、ロスレスがパッケージの理由はわかりません。

さて、手元の環境でロスレスを再生するには、MacからUSBかSPDIFでアンプに接続するしかありません。双方を試しましたが、あまり変化は感じられず。そもそもMacは、システム(Audio MIDI設定)でサンプリング周波数とビットを選択し、それで出力されるようになっています。そのため、圧縮オーディオであろうが、ロスレスやハイレゾであろうが、その設定に変換されて出力されます。釈然としませんが、受けたデータのサンプリング周波数を表示する機能のあるアンプで確認したら、その通りの動作でした。Macで余計な変換をしないで、そのままのサンプリング周波数/ビットで出力して欲しいです。今回のApple Musicの対応で、Mac側も自動切り替えになってくれると期待していたのですが、残念。

もっと問題なのは、AirPlayサーバーであるShairport-syncに今回のデータを出すと再生が止まってしまうこと。空間オーディオでも同じです。自分が別手段で入手したロスレスやハイレゾは問題なく再生できる(もちろん44.1kHz 16bitsに変換されて)ので何が問題なのかわかりません。Shairport-syncのサイトでも、作者は再生できたと言っていますが、再生できないという人もいます。
再生環境により音質が落ちることも前提として、同じデータを使いまわせないと普段使いは無理です。

次に空間オーディオ。こちらは、iPhoneで再生しAirPods Proで聴きました。なんとなく変わった感じはするものの、どちらでもいい感じ。なぜか、iPhoneからは空間オーディオの曲もShairport-syncで再生できました。何が違うのかわかりません。

最後にロスレスでも空間オーディオでもなく、HomePod miniでがっかりした話。macOSかHomePod miniの更新か、どちらがきっかけかわかりませんが、macOSのミュージックからHomePod miniで再生した時の履歴が残らなくなってしまいました。ミュージックの右上、点と線が3本あるメニューの履歴にはありますが、曲ごとの「最後に再生した日」には残りません。以前に書いた時は、iPhoneからはこの症状でしたが、Macからは大丈夫でした。これで、僕にとってのHomePod miniは単なるSiriスピーカーになってしまいました...
パケットを見たわけではありませんが、動作を見ていると、Macから再生する曲を指示すると、HomePod miniが独自にApple Musicから曲データを取得して再生しているようです。僕には、HomePod miniは単純なAirPlayスピーカー、つまりMacやiPhoneからのAirPlay 2のデータを受けて再生するだけであってほしいので、余計な仕組みです。

Comment(0)