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東京オンリピックの観客に対する方針に不安

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12月2日に開催された東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議(第6回)ではアスリートや大会関係者だけでなく、観客に対しても方針が述べられています。

その中の「東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議 中間整理(案)」では、

14日間隔離・公共交通機関不使用を条件とすることは、観戦を事実上困難とするものであることから、これらと同程度の防疫措置を構築する。

だそうです。これを見ると観戦が第一優先になっているように見え、とても気になります。必要な防疫措置をとった上で観戦できるようにする、ならば問題ないのですが。

同案の後半に書かれているのは、

  • 入国までの十分なスクリーニング
  • 入国後の行動管理と健康管理
  • 必要に応じ14日間隔離の維持

で、このために今後「具体的な措置やアプリ等の導入の検討」するそうです。文章では海外からの観客ばかり書かれているように見えますが、国内の観客に対しても同様な措置をするべきなのは言うまでもありません。いったいどのようなアプリを考えているのか。行動管理するにはGPSでの追跡含めて実施しないと効果ないように思いますが、現行の法律の範囲で満足に実施できるとは思えませんし、いまさら立法が間に合うはずもありません。

オリンピックに比較すると規模はかなり小さいですが、選手や関係者の感染者を出しつつもF1やMotoGPを何とか開催できたことを見ると、競技毎に別期間で開催してアスリートや関係者の集中を防ぐとともに、無観客が現実的でしょう。

感染状況やワクチンの開発と接種状況の組み合わせで複数の対応案が考えられるはずですが、それがよく見えずに単に先延ばしているよう見えるから不安でいっぱいになります。

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