10回目: iPhoneに新型コロナウイルス接触確認アプリを入れました
おそらくこれを読んでいる多くの方は既に入れているでしょう。僕も先週末にリリースされた新型コロナウイルス接触確認アプリを妻と僕のiPhoneそれぞれに入れました。自分が感染するか、接触者に感染者が発生するまでは、直接使うことがないアプリなので、今のところはここまで。
先週の予測は、良いことも悪いことも概ね当たってしまいました。まだ試行版と宣言されましたし、いきなり不具合も見つかっているようですし、関係者の皆さんは当面は休む間がなさそうです。
利用規約に書かれたオープンソースの謎記述は残ったままでしたが、ライセンスはアプリ内のアプリの設定-ライセンスにちゃんと宣言されていました。
リリースされた日のNHKのニュースでは、シンガポール在住の方のTraceTogetherに対するどちらかと言えばネガティブな使用感を、本アプリとの差異説明なしと言うより、むしろほぼ同じとして流していました。BLEを使用している以外は仕組みが異なるのに、それで不安を煽ってどうするのでしょうか?
NHKに限らず、いまだにApple/Googleが提供する領域と、アプリが提供する領域を理解していない解説を見かけます。Apple/Googleの想定通りに動作すれば、個人情報が私企業が収集したり漏れたりする問題は起こりません。ただし、サーバーに自分の識別子をアップロードする時、感染者の識別子をダウンロードする時はアプリ仕様および実装として、さらにサーバー自体に最も脆弱性が入り込む可能性があります。リリースされてからの議論を見ていると、事情は分からないものの、アプリ仕様に関する検証とシステマティックなテストが足りない感じがします。前者に関して、新型コロナウイルス感染症対策テックチームの「接触確認アプリに関する有識者検討会合」が機能できていない印象です。
日本の場合は、企業や学校が入れることを推奨する感じがするので、直感ですが40%くらいは早く普及するのではないでしょうか。このアプリだけで解決するものではないとは言え、早くこのアプリに頼らなくていい環境になって欲しい。