東京オリンピック夏の試行の実体験から
»
先週に書いた東京2020大会時の交通マネジメントと2019年夏の試行(輸送テスト)についての実体験報告です。
僕は隔週金曜日に常磐道から首都高を抜けています。それがちょうど試行の7月26日に当たってしまいました。予定があるため変更することもできません。夕方から常磐道を走ると、渋滞が15km前後で抜けるのに100分前後との表示が続きます。諦めて、19時30分頃に圏央道に入り、遠回りしていつもより50km距離が伸び、休憩を少なくした分30分程度余計に、高速料金は1,500円以上増えて終わりました。
このように多くの人を巻き込んだ割には、期待した効果は出なかったようです。
五輪向け交通規制実験 交通量削減わずか7% 目標は30%
単に料金所規制されただけで予定を変えられるような人は少ないでしょう。さらにこの大渋滞に巻き込まれた定期高速バスの客は災難です。ただ、まだ速報なので、場所や時間帯によっては目標達成もできているかもしれません。
関係ない人まで巻き込むのですから、前回も書いたようにお願いしたり規制したりするだけでなく、より積極的な施策がないと無理なのは間違いありません。せっかくの試行もよく分析し、該当日時や場所を避けた人には幾らかの給付をするとか、遠回りしても直接のルートの場合より大幅に安くするとか、効果が見込まれる対策をしてほしい。
次回は8月23日で、「7月のテスト結果により実施判断」だそうですが、同じことをやるだけでは無駄。積極的な施策を期待します。僕は幸いにして、8月23日は通る予定はありません。
SpecialPR