ジャパンディスプレイのヘルメット用ヘッドアップディスプレイ
ジャパンディスプレイ(JDI)が、8月に今までのJDIからは想像もつかないプロトタイプを複数発表していましたが、ライダーとしてヘルメットに注目しておりました。
ヘルメットに速度メーターなど表示、視線そらさずバイク運転 JDIが開発
ただ、この時点では現実的には見えませんでした。
開発は進めていたようで、先週にヘルメットに装着するヘッドアップディスプレイ(HUD)を発表しました。
ヘルメットに速度メーターなど表示、着脱可能 19年度に発売へ JDI
これもあまり現実的に見えません。なぜならば、HUDユニットがヘルメットのシールド(透明な部分)についているように見えるから。シールドを開けたら、一緒に上がってしまいます。シールドは曇ったりしたら少し開けて空気を入れたりしますし、僕は風が気持ち良かったら全開します。また、ジェットタイプのヘルメットに装着できるでしょうか。
また、今回のプロトタイプはかなり小型なので、虚像の距離がどれくらいなのか気になります。せめて2mくらい先でないと。
外に後付けだから、雨にも弱そう。水には強くても、映像が見にくいのは間違いないありません。
よほどうまくデザインしない限りは、バイクはHUDより、ヒアラブル系のインターフェースの方がいいかもしれません。あるいは、スクリーンそのものやメーターの先あたりにスクリーンを置いて、投影するとか。
イメージ動画は視線の真正面に表示しています。シールドの狭い空間の真正面に表示されたら、相当に邪魔ではないでしょうか。提案内容や勢いは面白いのですが、それだけで突き進んでいるように見えます。8月の時は、4輪レーシングでの評価も発表されていましたが、今回のプロトタイプは実際にライディングして評価しているでしょうか。商品化に向けたこれからの具体的な検討に期待しています。