Windows Subsystem for Linuxを試す
Windows 10 Anniversary Updateで使えるようになったbashを試しました。そもそもちゃんと理解していませんでしたが、まだβ版なのですね。参考にしたのは以下記事。
Windows 10のLinux/Ubuntu互換環境でbashを使う
さて、これとは関係なくバージョンアップされたParallels Desktopを更新し、Windows Subsystem for Linux (WSL)を入れようとしたら、ありません。よくよく確認すると64bit版Windowsのみが対象でした(上の件と言い、文章をちゃんと読まないといけないですね)。ちょうどいい機会なので、64bit版に入れ替えると、あっけなくbashが動作しました。
当たり前のようにLinuxですが、ps axすると、ps自身を含めて3つしかなく、残りの2つはinitとbash。Windows側のプロセスが見えることも期待していたのですが、そのような実装ではないようです。また、Windowsドライブは/mnt/cのように見えますが、Linuxの仕組みとしてmountされているわけではありません。
ファイルシステムは共有するが、プロセス空間は別。つまり、Windowsを管理するようなLinuxプログラムは書けないようです。システム管理ではなく、開発に役立つ環境ですね。当然か。
MicrosoftのWindows Subsystem for Linux Overviewを読むと、MicrosoftはLinux kernelを移植したのではなく、Linux API互換層を開発したのでした。ちゃんとやると上記のプロセスの件も実現できそうですが、procfsの実装はそこまではまだやっていないのか、やる気はないのか、と言うところでしょうか。
ところで、このblog、投稿はまだ5本しかありませんが、WSLの実装について書かれていて技術的に面白いです。
僕は今まではWindows上ではCygwinを使ってきました。実現方法は異なるとは言え、Unix系のツールをWindowsでの開発に使えたら便利なのは言うまでもありません。βから進歩するのを緩く見ていることにします。