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スマートデバイスが完全死しないように

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ゴールデンウィーク前にこんな記事がありました。
スマートロック「246Padlock」サービス終了 7月以降は解錠不可能に

僕は以前からスマートデバイスに関連したサービスの継続的提供に不安を持っていましたが、鍵が根本的に使えなくなってしまうのはびっくりです。
246Padlockは鍵なので、最悪は鍵がかかっている物自体を使えなくなってしまいます。こんなリリースをWebで出すだけは済みません。ユーザー登録した人に案内は出しているのでしょうか。
サービス終了まで至らなくても、万一サービスが止まっていたら同じこと。リスクを考えると、使ってはいけないタイプのスマートデバイスです。今更ですけど。

気になるのはサービス提供元、電通ブルーの行動。246Padlockだけではなく、他のサービスも軒並み停止を発表しています。Blue:transceiverに至っては、昨年12月に開始したばかりです。
昨年にITmediaのインタビューに答えた方とは、別の社長になっているようで、経営状況が変わったのかもしれませんが、とても無責任です。

さて、この246Padlock、仕様を見ても、なぜサービス(Internet接続)が必須なのかわかりません。便利な付加機能はともかく、鍵の開け閉めだけならば、スマートフォンと鍵の通信だけで十分なのに。そうしておけば、サービス終了しても使えるのだから、返金の必要もなかったでしょう。一方で、運用費は徴収しなかったそうなので、サービス継続性を真剣に考えていたのか疑問です。さらにQ&Aを見ると、鍵としても疑問はわきますが、今更なのでやめておきます。
どれだけの方が246Padlockを買ったのか、電通の実験に付き合わされて終わりになってしまいました。

今後スマートデバイスが増加していく中で、このような目に遭わないためには、提供元の信頼性だけでなく、たいした用途には使わないか、サービス停止しても基本機能は使用できるか、等々を見極めなくてはなりません。とは言え、表面からサービスへの依存性を判断するのは非常に困難。提供元が正確に開示するしかありません。
例えば、iPhoneはAppleのサービスが稼働していなくても機能するはずですが、ハードウェアが生きている限りいつまでも大丈夫かは表面からはわかりません。

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