NOTTVとi-dio
6月30日を最後に終了するNOTTVと、3月1日にプレ放送を開始したi-dio。元アナログテレビの周波数帯を使用するのは同じですが、前者がVHF-high帯、後者がVHF-low帯。それはともかく、似たサービスの感じがしますが、前者は全国対象でスマートフォン向けと言い、後者は広域放送でスマートフォンだけでなく受信機もあり。地域を考慮した放送もあります。
NOTTVが撤退に至ったのは、ドコモのiPhone参入による対応スマートフォンが少なくなったことが一つの影響と見ているそうです。
語られた「NOTTV」撤退の理由、きっかけの一つはドコモのiPhone販売参入
それだけでなく、スマートフォン専用で、主として時間つぶしと思われるものが有料だったり、対応機あるいは外部ハードウェアが必要だったり、相当に壁が高いです。
同じことはi-dioにも言えますが、無料放送で、外部ハードウェアを無料モニターとして配布することで最初のユーザーを掴もうとしていたり。しかし、専用のハードウェアを必要とするのではなく、普通のスマートフォンが対応したり、普通に売られているラジオやテレビ等の受信機が対応したりしないと苦しいと思います。なんとなく地上波に対するBSテレビ放送に似ていて、なぜそのチャンネル(放送)が必要なのか、特徴を出すことも必要です。
i-dioで提供される放送の一つ、Amanekチャンネルの単なるエンターテインメント以上のものを提供しようとする思いはとても理解できます。
とは言え、無料放送なので広告が収入のはず。ただでなく、広く全国で放送するには初期投資も大きいはずです。大きな投資をしながら、リスナーが増えて広告の価値が出るのを待つことになります。数年程度では難しいはずで、さらに資金が必要になりますが、しぶとく頑張っていただきたいと思います。
僕は二重生活で対応エリアにあまりいないため、残念ながら今回のモニターに応募するのは諦めています。
そういえば、衛星放送ですが、モバHO!というサービスもありました。こちらも投資は大きかったはず。新しい放送を始めて継続するのは大変ですね。