スマートヘルメット: SKULLY AR-1

スマートXXXが多く出て来ますが、バイクライディングを趣味とする者として、これに注目しないわけにはいきません。
SKULLY AR-1
ヘッドアップディスプレイ(HUD)、リヤビューカメラ、GPSナビゲーションを備えたヘルメットです。
11日から予約受付開始されたそうですが、US国外向けは$1,499。さすがに高い。

HUDは鼻の右横あたりに付き、透過ディスプレイでもあり、邪魔にならないと主張しています。機能は、リヤビューやナビはもちろん、音楽を聴いたり、スマートフォン経由でInternetに接続したりできるようです。音楽はともかく、Internetは気が散りそう。さらにアプリケーションの開発もできるとのこと。

でも、今時点では商品としては厳しいと思います。
まず、価格が非常に高いこと。高めのヘルメットの倍程度。以下は、妥当な価格ならば問題ないのですが。
ナビ等はインストゥルパネルに装着するので十分で、あえてHUDの必要性を感じません。
バイクは車と違い、顔を向ければ死角はほとんどありません。自動で警告してくれるならともかく、単なるリヤビューには高いでしょう。リヤビューやサイドビューを標準搭載する車は多数ありますが、バイクで聞いたことはありません。おそらく、同じ理由では?
最後に、ヘルメットはプロテクターであり、消耗品。必要な安全のための費用は必要ですが、その領域を超えている感じがする。汗等による劣化の問題もあるかと思いましたが、それ以前にエレクトロニクスが陳腐化していそう。そもそもSKULLYはAR-1をいつまでシステムやアプリケーションの更新を提供するでしょうか? 常識的には長くても2年が限度な感じがする。

既にBluetoothヘッドセットを内蔵したヘルメットは存在しますし、ヘルメットに装着するヘッドセットもあります。それらと連携する外付けの機器を作る方が現実的でしょう、今時点は。