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変なセキュリティ報道

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先週話題になったので聞かれた人も多いでしょう。
僕が最初に聞いたのはNHKのニュース番組。
中国製の日本語入力ソフト 入力情報を無断送信
上記記事で読むと利用者の許可初期値の問題が書かれていて注意勧告と読めますが、番組は言葉が少ないためか悪意をもってやられている印象のみが残りました。
ITmediaの記事も似た内容。
変に思ったのは、確かにこのソフトウェア会社はダメダメだけど、怖いソフトという印象を与える傾向が強い上に、結果として発見した会社を広告しているように見えること。番組では会社名までは言っていませんでしたけど。
このソフト、設定初期値でクラウド変換になっていたり、もうひとつはログを送らない設定にしても不具合で送っていたり、注意勧告する必要はあります。でも、話題になったのは外部に送ることのみ。
今回の報道を受けて、一部で、中国の会社のサービスを使うものではない、ような論調を見ました。だからと言って、同盟国アメリカのサービスを使えばいいもんじゃないでしょう。設定を誤れば危険は変わりませんし、事実少し前に設定していないからグループ情報が全公開だったことがありましたね。

結局、今のようにPCがInternetに接続されているのが当然の環境では、どんなソフトであれ、通信設定に注意する必要があると言うこと。さらには、Androidのアプリでちょくちょく見かけるように、不当に外部に情報を送付してしまうソフトまであるのですから、選択は簡単ではありません。前者は注意すれば大丈夫ですが、後者は普通の手段では避けられません。Appleのように審査したアプリだけ使えるようにするかどうかはともかく、アプリの挙動にお墨付きを与えるサービスは考えられそう。実はもうあるのでしょうか。

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