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【ブックレビューマラソン】『情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]』(奥野宣之著)

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編集を担当されたダイヤモンド社の市川さんからご本をお送りいただきました。ありがとうございます。

さて、2008年に発売されて以来、30万部も売れているという『情報は1冊のノートにまとめなさい』の完全版ということですが、実はわたくし旧版を読んでいません。

「1冊にまとめていく」というところにピンとこなかったのです。

実際、今でも内容ごとにノートは分けて記録していますが、多分これはこの先も変わることはないと思います。
それどころか、5冊の分類からノートはさらに細分化され、「飲食店をやるときに試したいアイデア集」とか、「これからの集客についての断片」とか、かなり絞ったものまで登場する始末。

しかし、この完全版をお送りいただいたときにその旨フェイスブックにアップしたところ、意外に友人の中にも読者が多く(30万部の威力はやはりすごかった!)、「あの本を読んで人生が変わった」的なコメントまでいただき、これはきちんと読ませていただかねばと思ったのでした。

また、2013年の春に発刊された同じく奥野さんの『旅ノート・散歩ノートのつくりかた』も読ませていただき、ノート作りの楽しさに目覚め始めているのも事実です。
そんなこんなで興味深く拝読しました。

内容的には、なぜ1冊のノートになんでもかんでもぶっこんで記録していくのか、その効果、ベストと思われる方法、道具の紹介など丁寧に丁寧に解説されているガイドブック。
どこを切り取っても、理にかなった奥野節で語られており安心して読めます。

今回も、旅ノートの本と同じく、一番気になったフレーズは「ライフログ」。
フェイスブックを「外向きのライフログ」と思って使っているわたくしですが、やはり内向きのログも重要という認識を新たにしました。

というのは、この本を読んでこう思ったからです。
フェイスブックをはじめとしたソーシャルメディアは、何か情報をアップすることにより自分以外のどなたかとの交流が生まれます。コメントなどで自分の情報に友だちの情報がミックスされ、あるときは問題解決に、あるときはさらなる問題提起や発展に結びつきます。
この素敵な化学反応は、今の時代を生きる人間として、活用せねばもったいないものだと考えています。

しかし、ノートという、ある意味自分だけで振り返る内向きのライフログの効能について、思わず膝を打ちたくなるような気付きが、今回あったのです。

それは、「考えて書く」のではなく、「書くことにより考える」という、実は誰もが知らずにやっていることをシステマチックに実現しやすくしてくれる点。
つまり、例えばブログを書きたいんだけどなかなか進まないとき。頭の中でネタをある程度固めてから書こうとしても、全然まとまらないと。そんなときに、ちょっとしたフレーズでもいいからまずはテキストを打ち込んでみると、頭の中が動き出し、あっさり書けてしまうようなことって、よくありますよね。

また、実はわたくしたち人間は、自分で思っている以上にいろんなことを見て、聞いて、考えていて、脳内では処理しきれないほどの情報を扱っています。
ですから、誰でもかなりの引き出しを持っているはずなんですね本来は。
しかし現実的には、個々のアウトプットには悲しいくらいの差ができてしまっている。

その、自分でも気付いていないような、潜在的な情報やアイデアにアプローチするための手段が、ノートによるライフログなのではないかと。
ノートがきっかけになり、脳が動き出し、普段考えないような、もしくは忘れていた領域へグッと迫ることができるわけです。
ノートに記録し、ノートと会話することによって、脳の「奥の院」との道が開けるのですね。さらに、その情報同士の意外な組み合わせにより、これまでなかった新しいアイデアとなる。

他者との関わりで生まれた共同作品のアイデアと違い、これは正真正銘のオリジナルです。

これを得るために、自分のログをノートに綴っていかないのは、何ともったいないことか。
この本を読んで、そう思わざるを得なかったのです。
今年はわたくしの「ノート道」も、かなり進化しそうであります。

あ、脳への扉という意味で、ノートって「脳戸」って書くとおもしろいかもですね。
お後がよろしいようで。

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