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【聴いてみた】BOX、22年ぶりの新譜はまたもや最高傑作だった件。

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三ヶ月ほど前だったでしょうか、大の杉真理ファンの友人(というか先輩ですけど)水越さんのフェイスブック投稿(縁があって杉さんと食事した!という羨ましい内容)に、「杉さんといえば、高校の頃BOXがめっちゃ好きでした。」みたいなコメントをしたのです。
すると、何ということでしょう。
「BOX、9月にニューアルバム出るらしいよ。」というコメント返事が!

「な、なぬ!」

だって2枚目のアルバムが出てから22年ぶりですよ。
まさかBOXの新譜が聴けるなんて、夢にも思っていなかったわけです。

ご存知ない方に少しだけ説明させていただきますと、BOXは杉真理、松尾清憲という日本ポップス界きってのメロディメーカーを中心に結成された4人組のポップ・ロックバンド。(ちなみにわたくしは松尾さんのファンです。)
デビューアルバムではビートルズのサウンドを徹底的に研究した音作りで話題を集め、むしろ業界関係者(玄人)に人気が高かったというある意味マニアックなユニットです。
セカンドアルバムでは、ビートルズ以降のフォロワーたち(10CCやELO、ウィングスやバッドフィンガーなどなど)のサウンドまで追求し、通好みかつポップ(個人的にはBOXのアルバムは全曲シングルカットできると思っています。)な楽曲を残しています。

しかし、わたくしはその後大学でJAZZに傾倒していったものですから、ロックやポップスはだんだんと聴かなくなっていたんですね。

水越さんのコメントを見るまでは!

しかしニューアルバムの知らせにまた火がついてしまいました。
旧作をiPodに入れて、通勤時にずっと聴いているのは当たり前、先日はTOKYO FMで行われた公開生放送ライブにも見事当選し、たった2mの距離で初めて「動くBOX」を堪能しました。
もう泣きそうですよコレ。当時は名古屋にいましたので、まさか目の前でBOXが演奏しているというシチュエーションは、夢のまた夢でしたから。

そして満を持して発売された新譜に、昨日ついに針を落としたのです。(あ、CDですけどねw)

マイティ・ローズ
マイティ・ローズ

何ということでしょう!

ライナーノーツではないので、1曲ずつの解説はいたしませんが、22年経っても、完全にBOXのままでした。
しかも今回は特にビートルズ風という感じではなく(いや、敢えて言うならばゲットバックセッションのような泥臭いロックやナチュラルテイストの名曲が多いのですが!)、「BOX」の音楽がついに完成されたような印象を受けました。前作2枚を足して2で割って、さらに2足して4引いてまた2を足したら、結果的にこなれていい感じのオリジナルになったみたいな。(笑)

杉さん松尾さんの声もまったく変わりません。(もうおふたりともアラシックスです!)
いやむしろ円熟味を帯びてさらに良くなっている!!!(大変僭越ですが)
サウンド面もパーフェクトなアレンジ&楽器選びだと思います。初期のキャロルを彷彿とさせるピチピチのロックンロール、ディズニーランドのアトラクションを思い起こさせるファンタジーなど、幅広い守備範囲もさすがです。

しかもしかも、今回は異常なほど速いスピードでレコーディングが終了したと言います。
プロとアマではそもそも比較になりませんが、まさにわたくしが昨日書きました「歳を取るとどんどんベストパフォーマンスが出しやすくなるの法則」なのではないかと思ったり。
いや、作品の「クオリティ」という視点で見ると、22年前の作品と今回の新譜、続けて聴いても何の違和感もないんですね。
つまり、天才たちはもう数十年前にすでに完成されていたのです。あらためてその素晴らしい音楽に敬服します。m(_ _)m

さて、発売記念のライブもあるようですし、この秋はどっぷりと、22年ぶりの大人のJ-POPに浸ろうかなと思っている、41歳のおじさんなのでした。

>>BOX公式ページ(22年前のメンバー写真)
>>レコード会社のBOX公式ページ(今のメンバー写真)

(一言トリビア)
サントリーのCM、「ウィスキーはお好きでしょ」の作曲者は、誰あろう杉真理さんだって知ってました?

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