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シニアな新米プロダクトマネージャーの奮闘記

フローの経済、情報のフロー 価値を生み出すもの

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経済理論に精通している方もそうでない方も、日本経済の活発さを示す数字にGDPが利用されていることはよくご存じだと思います。GDPという指標は、フローの指標です。簡単に言えば、どのくらいの量の価値がある期間日本で流れたかを示しているわけです。他方で、ストックの指標というのもあります。「国富」という概念で総称されますが、あまり利用されないですね。バブルの時代には、「東京都一つでアメリが全土が買える」というばかげた説明が土地価格にもとづいて言われたわけですが、これはいわゆるストックの比較をしたわけです。本当に実現可能ならば、絶対に東京を売ってアメリカを買った方が良かったに決まっています。

ところで、情報も同様だと考えています。情報は流れてこそ価値がある。流れなければその持っている価値は意味をなさない。どのように表現してもいいのですが、ようは使われない情報はいくら沢山持っていてもそれだけでは何も意味がない、ということです。
皆様の周りでは、どのような情報が流れていて、どのような情報は流れていないのでしょうか?

より早く、より正確に情報を流すという意味でコミュニケーションの手法が昔から発達してきたわけです。電話機が発明されて、まだたかが130年強です。日本に導入されてからは120年。電子メールなるものが利用され始めてまだ半世紀たっていない。その間にコミュニケーションの仕方がどのくらいめざましく変化したかは、皆様が肌で感じているところでしょう。

この変化を支えてきたものは、ITの発展です。今では長いこと変化してこなかった電話にまで進出しPBXを置き換えることも出来るようになってきています。ちなみに、日本のマイクロソフトは2011年に品川に引っ越しをしますが、新オフィスでは、一部のメンバー以外は原則として電話機はないそうです。発信も受信も原則としてPCから。

ところで、ビジネスコミュニケーションで流れている情報は本当によどみなく流れていますか?
メールを受け取った後、その情報はどのように使われていますか? メールを受け取った後には、そのメールの内容が重要であればあるほど必ず後にアクションが必要なはずです。
ミーティングをセットする、自分に課されたタスクとして認識する、必要なことを調べる、その時にどのようなアクションを起こすでしょうか?

受け取ったメールという情報をよどみなく次のアクションに流しているでしょうか? 同じ情報をどこかに再入力するのではよどみなく流れているとは言えないでしょう。情報に2重入力のプロセス上の非効率は情報システムを構築するときによく指摘される点です。

ところで、仕事を少し科学的に分析する場合によく整理される手法が図のような整理です。図の「仕事3」よりも「仕事2」により高いプライオリティを置くことに心がけましょう、などが指摘されている点です。

Work_admin

今は、この仕事の分類が本題ではありません。実はこうした仕事の分類に基づいて仕事を手際よく裁く仕組みをMicrosoft Outlook は持っている、ということをここではお伝えしたいわけです。

Outlook を単なるメールクライアントを思っている方、それは間違いです。

Outlook は、仕事を上手に裁くための豊富な機能をもった様々なシステムのフロントエンドとして活用しうるアプリケーションです。詳細については、また次回にご紹介したいと思います。

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