やりたいことが見つからない人へ
やりたいことが見つからない
どんな仕事に就いたらいいかわからない
という若い人は多いと思います。
いや、多いというか、ほとんどすべての人がそうではないでしょうか。
そこでとりあえず仮の就職をしたり、あるいはバイトをしたりして、その間に本当にやりたいことを探そうとするのだと思います。
かくいう私もそうでした。
大学には入ったものの、うちは両親が公務員だったこともあって、どうにも民間企業で働くということにイメージが湧かず、かといって公務員になるというのも芸が無くていやだなーと思いつつ、大学卒業後も数年間、資格予備校に通いつつ雀荘に入り浸っていました。
いや、すみません、今微妙にかっこつけました。雀荘に入り浸りながら、資格予備校に通っていました。
そうやって時間を稼いでるうちに何かやりたいことが見つかるんじゃないかと思っていました。
しかし、国士13面待ちや大三元字一色や九蓮宝燈を上がることはあっても、やりたいことは見つかりませんでした。
あまりに分らないので、私は雀荘に来る社長に適当に人生を決めてもらいたいと思っていました。
「君、いい打ち筋してるね。うちの会社においでよ。」と。
誘ってくれるのであればどんな会社でもいいと思ってました。
しかし、打ち筋が悪かったのか、白馬の王子様ならぬ白髪の社長様は現れてはくれませんでした。
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で、今はどう思うかというと。
今なら、あの頃に自分に「君にはこんな仕事が合ってるから、この職種を狙って就活してみなよ」と言えるかというと、うーん、そんなことは言えません。
また、たとえ言ったところで、「ええー?そんな仕事は多分合わないし、やりたくないですー」と言うに決まってます。「もう誰か決めてくれ」などと言いつつ、いざ「君はここだ」と言えば、「そこはちょっと...」となるものです。
経験のない若者にとって、99%の確率で「やりたい仕事」などというのは存在しません。
もしあるとしたら、それは単に消費者として「やりたい」のであって、仕事としてやる覚悟もなければイメージもついてないと思います。
1%くらいの割合で、学生時代からやりたい仕事が現実的なレベルでビシッと決まってる人も居ますが、それはおそらく親や近親者の長年の教育の賜だと思いますね。普通の親は子供の可能性を広げる育て方しかしないので、「自分のやりたい仕事はこれだ」みたいな意識は持てないでしょう。
で、冒頭のように
「やりたいこと」が無いからとりあえず何か別のことをやりながら考える
ことになるのでしょうが、これは多分うまくいかないし時間の無駄だと思います。
きっとその中で見つけた「やりたいこと」は、その別のことを始める前の状態とまったく同じメンタリティで考えた発想か、あるいは焦りによって決めた妥協で、すぐに「これはちょっと違うな」と思い、ループを繰り返すことと思います。
ではどうするべきか。
私は、「やりたいこと」が見つからなければ、とりあえず業種で絞るのではなく、「人に喜ばれる仕事」「人の喜びが自分の喜びになる仕事」あるいは「人の喜びを共有できる仕事」をしてみてはどうかと思います。
誰でも人の笑顔を見たり、人から感謝されて嫌な人はいないでしょう。
そういう仕事であれば続けられる、、、というか、そういう仕事を3年も続けていくと、他人に喜んでもらうために努力するクセというのがつき、それはどの業界においても「上の層」で通用するメンタリティに育つのです。
これはとても大事な数年になります。
別にそこで決めた仕事を一生続けていく必要はないです。
そうやってプロとして仕事をする意識をつけて、別の可能性にトライするのはとてもいいことだと思います。
そういう行動と、いつまでも同じレイヤーに留まって、あれじゃないこれじゃないと転職を繰り返すのでは意味が違います。
ただ実際はそういう仕事はなかなかないですね。
同じ業界でも、経営者の方針で、そういう仕事ができたりできなかったりします。表層だけでは判断できません。相当想像力を働かせる必要がありますね。
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蛇足ですが、天才ではない人で「やりたい仕事」をやっているように見える人というのは
- やりたいことをやっているのではなく、できるようになったことをやっている
- できることで喜ばれるから、努力し続けることが苦にならない
- 自分がやりたいのか、他人からやらされているのかよくわからないが、もはやどうでもいい
- とにかくあなたにやってもらわないと事が進まないと言われる(からやっている)
- 仕事はfanでもenjoyでもなく、hobby に近いものになっている
という感じだと思います。
長期的なイメージを持って選択を続けていけば、だんだんそこに近づいていくものです。
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htmlやCSSなど一通り学ばれた方が望ましいですが、上記のような「人の役に立ちたい!」というメンタリティと多少のレイアウトセンスがあれば、細かい技術はお教えできます。