第二子はつらいよ ~ペネロペのイベントに参加してきた
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次男坊だった私は、幼いころいつも父親と3つ上の兄とのキャッチボールを見ていた。
鉄棒にぶらさがりながら。あるいは一人でメンコをやりながら。
たまに入れてもらうが、ショートバウンドがとれずにボールを逸らすと、二度と入れてもらえなかった。
審判ということで父親の後ろについていることを許されることもあったが、うざくなると父親に
「家に帰ってろ」
と言われた。
特別、酷い父親とは思わなかったが、ただなぜか一人の帰り道で涙が頬をつたったのを覚えている。
それから35年という年月が経った今、自分の子供にはそういう扱いはしないようにと思ってはいるが、やはり第二子というのはどうしてもないがしろ気味になってしまう。
遊びやイベントごとはどうしても、長女(8歳)に合わせることになる。プールもスキーも長女が優先だ。遊園地でも次女(3歳)はジェットコースターに乗れず、ちょっと怖めのアトラクションも大騒ぎなので完全に困ったちゃん扱いだ。
映画にも行きたがってはいるが、暗いところがダメで、3分しか集中が続かないので、連れて行ってあげられない。3歳の時分には、映画の存在なんて知らなかった長女の方が断然幸せだ。
そんなかわいそうな次女なのだが、今回生まれて初めて次女だけを特別に連れて行ってあげられる機会があった。
日本アニメーション主催の「ペネロペとグリーンスムージー・緑のお野菜について楽しく学ぼう」というイベントに招待されたのだ。(最近付き合いの深いオプンラボ小林さんとネットワークコミュニケーションズ岡田さんが企画をしたとのことで声がかかった)
その前夜はITmediaの飲み会なので、少々きついが...。ここはお父さん頑張る!
次女に私と同じ轍は踏ませないぞ。いや、踏むのは親の方か。
場所は、代官山の蔦谷書店。電車で行こうかとも思ったが車で行くことにする。3歳児は、調子がよいとずんずん歩くが、イタ車のように突然動かなくなる。タタ車というべきか。知らないけど。
かわいい次女でも、この夏場の屋外を、だっこしては歩けない。重さもあるが、人間というのは密着しているとかなり熱いのだ。
ということで、車だ。
長女がいないので、うきうき。助手席に乗らせてもらってちょっとお姉さんになった気分。
しかし、246が大渋滞で、30分くらい余裕目で出たのに、45分も予想をオーバーし、遅刻してしまった。
会場に着くと、おお、もう始まっている。
何をやるイベントなのか、行くまでよく分かっていなかったのだが、要は
「野菜をミキサーでジュース(グリーンスムージー)にしたら飲みやすいよ!」
ということを周知するものだった。
ステマには嗅覚の効く私だが、実はこのイベント、最後までこれで何を売ろうとしているのか分からなかった。ブランド野菜じゃないし、ミキサーのメーカーも分からないしな。
強いて言えば、ペネロペのイメージアップか?
そんな状態で記事を書いているのもナンなのだが、まあつまり何も知らされず普通に行った父母の感覚で感想を書いていると思っていただきたい。(ということで、当然この記事にステマ要素は無い)
さて、イベントは前に立つママさん二人が、子供たち、親たちにいろいろと質問をしながら進行していく。
「みなさん。みなさんは、ちゃんとご飯をよく噛んでいますか?よく噛んでいる自信のある方は手を上げてください!」
うーむ。これで手を上げる屈強な精神の持ち主はたぶんいない。
「いませんよねー。でもよく噛まないと栄養素は体に吸収されないんですよー。」
栄養素が殻から出られず取り込まれない様を、紙芝居で説明される。
「だからミキサーでジュースにするんです!O(≧∇≦)O」
なるほどー。。
しかしそうすると毎日ジュースにしなきゃいけないなあ。これはつらい。作るのは楽しいから子供たちはやりたがるだろうけど、洗う親は大変だ。
だいたい、我が家ではミキサーという物体をこの5年くらい見ていない。確かヨメさんがちょうど5年くらい前に買ったのだが。。
そんなことを考えている間にジューサーに
- バナナ
- キウイ
- リンゴ
- ホウレンソウ
- 水
あたりを適当に切って入れる。
おお、キウイは皮剥かないのか。リンゴも皮剥かないどころか、種も取らないぞ。ワイルドだ。
で、グワーっとジューサーで撹拌(かくはん)して、果たして微妙な色のジュースができあがる。
青汁のようだ。うまいのだろうか。
そこにおもむろにペネロペ登場---!
遠目ではかわいいが、近くで動きを見ていると、このペネロペ、TVの衝撃映像ものに出てくる300Kgの巨体になってしまったアメリカ人のように身動きが不自由だ。
介添えの女性が
「はい、そこで3歩前に」
「はい、右向いて」
「はい、3歩下がって、、そ、そこでストップ!」
とか言って制御している。
で、まずはこのペネロペに青汁グリーンスムージーを飲ませるようだ。
ペネロペ、手が短いうえに、物を掴めない。そこで介添えのお姉さんが無理やり優しく口と思われるあたりにグリーンスムージーを近づける。
飲んでいるようには見えないが、きっと飲んでいるのだろう。次女も神妙になりゆきを見つめる。
進行役のママさんが
「ペネロペ、おいしい?」
と聞くと、ペネロペは短い手を上下に小刻みに振る。
「おいしいって言ってますー!!O(≧∇≦)O」
って、おい。
「もうやめてくれー」って言ってるんじゃないのか?
まあ、どちらにしてもカイワレを食べた菅さんよろしく、このパフォーマンスには一定の効果があったようで、ウチの次女も飲んでみる気になったようだ。
シャレたタンブラーに入ったグリーンスムージーをゴクゴク飲んで、
「おいしい!」
という!
よかったー!! (〃ノωノ)゚
そういえば一ついいことを聞いた。
こういう生ジュースは冷たくして飲みたいところだが、氷を入れてしまうと薄まってしまう。なので、あらかじめバナナとかキウイとかの具材を凍らせておくといいと。
なるほどー!
分かったか?こないだのサービスエリアの生ジュース屋。
一通り試飲会が終わるとそのあとは写真撮影会だ。ペネロペと一緒にツーショット写真を撮らせてもらう。これはかなり嬉しい体験だ。
次女はディズニーランドでもチップとデール以上のキャラクターと写真を撮ったことがない。
こないだ行ったスペイン村でも、ダルシネアというネコキャラを追っかけて行ったが結局追いつけず、ダンサーのおばさんお姉さんに、適当になでなでしてもらっただけだ。
本人大喜びで、写真に写る。
それが終わると、、、それが終わると、、とりあえずすることがないぞ。
「さて、、、じゃあー、帰るよ」
と言う。
「えっ!!?」
と次女ちょっとびっくりする。
だよなー。ちょっとたんぱく過ぎるなあ。遅刻しなきゃ先にペネロペと戯れられたんだろうけど。
「ここになんかペネロペのぬいぐるみとか置いてあるから、買ってあげるよ」
というと、「わーい」と言って、一瞬でお弁当箱と箸のセットを持ってくる。
うーむ、かわいいけど、、二つはちと高い。
まあ今日は次女のための特別なイベントだからな。
ということで、ブツをゲットしたらそそくさと帰路に就く。
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帰りにしばらく行ってなかった実家に、昼飯をご馳走になりに立ち寄った。
おばあちゃんが
「へえ、パパにどこか連れて行ってもらったの。何してきたの?」
と聞く。
「えっとね。あのね。ピノキオと写真とってきたの。」 ノo`)
そう。次女はペネロペを知らない。あのイラつくもどかしいカマトトいろいろと勉強中の熊コアラなんだが。最近TVでやってないからなー。
そして、そこ(写真とるの)メインじゃないんだけども。
まあ楽しかったようだからいいか。
とにかく半日、次女が主役になれたありがたいイベントでした。
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