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やる気の違いが生み出す圧倒的な学習量の違い

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2011年最初のエントリが3月とは申し訳ないが、なんだか急に多くの人に伝えたくなったので。

YouTubeの字幕サポート

そもそものきっかけは、Google I/O での発表を調べていた時だ。過去の発表のビデオがYoutubeにあるかな、と探すと、おおー、あるある。(まあ、当たり前ですね。Googleですから)

例えば、コレ。


YouTube: Google I/O 2010 - The open & social web

内容は、イマドキのSocial Webの解説だ(内容も、いろいろ感心するモノだが)すべて字幕(Closed Caption)が付いてるのが凄い。この機能は2008年頃からあったので、実はみんな知ってて当たり前なのだが、その当時サポートされている動画がそれほど多くなかった。
#ちなみに CC を見るには、YouTubeのサイトに行く必要があるので注意。

でも、今ではGoogle I/O のような良質のコンテンツに大量に字幕が付いている。2年間で充実したわけだ。これは凄いことだ。もう、聞き取れないから、わからないってことは無くなるわけ。自分で辞書で引いて調べればいい。自動翻訳もついてるので、ある程度は自国語でも理解できる。プレゼンの勉強にもなる。

これまで、クオリティの高いビデオコンテンツは、高価なので、学習には費用がかかる、ってのが当たり前であった。でも、今や、YouTubeに、大量に無料のハイクオリティな学習コンテンツが溢れているのだ。

同じようなビデオコンテンツに TED がある。TEDは、良質のプレゼンを短時間で見せてくれるので、ぜひ、すべて見て欲しいが、これにも、字幕がある。
個人的には YouTubeよりもTEDがオススメだ。

圧倒的な学習量の差が生まれる

以前に「本当に大切なことはWebに載っていない」というエントリを書いているように、Webだけではだめだよ、とは感じている。しかし、しかし、これだけの良質のコンテンツがWebに溢れていれば「やる気」のある人と無い人では、圧倒的な学習量の差が生まれてしまう。それも、積分で効いてくるので、本当に怖い。学ぶほどに効率も上がるだろうから、学んで無い人との違い(それが何かは表現しきれないが)は数千倍にも成り得るだろう。

日本は、均質文化で「能力は人によってそれほど違わないから、同じ教育を施せば、同じような人に育つ」といった考え方で教育システムができている。でも、「人によって、能力は違う」というのは厳然たる事実である。スポーツの世界では、当たり前に受け入れられているのに、学習の世界では、それが認められていないのがオカシイのだ。

同じ人間が並んでいて、片方は1の知識、片方は1000の知識、なんてこともあり得るわけ。知識だけでなく、もちろん、能力にも差があり得る(プログラミングなんて顕著だけどね)

やる気があっても「理解力」や「記憶力」が足りない場合、ってのももちろんあるだろうが、少し前の「やる気はあるが、機会が無い」という時代ではなくなりつつあるのだ。それも、世界の人々がライバル。

オリジナルな自分になろう

ノンビリすごしている場合ではないなあ、と、思う。
誰もができる仕事は凄い勢いでコモディティ化が進んでいる。その場で戦うのは大変だ。XXデベロッパ、XXプログラマ、なんて職種は、あっという間に飲み込まれてしまうだろう。まあ、そもそも日本では、エンジニアの地位が高くないので、それほど変化は無いかもしれないが。

でも、慌てる必要も無いのかもしれない、とも思う。
真に価値を生み出すのは他の人にはできない「誰でもない自分」だからだ。
誰もができる仕事をするのではなく、他の人とは「圧倒的に違う自分」を生み出せば良いのだ。そのためには、大量の学習コンテンツから、自分なりに「選択」をする。その選択こそが、オリジナルな自分を創ることになるのだと思う。

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