【就活生のみなさんへ】質問しない学生さんは要りません。
オルタナトークのお題が「就活生に捧ぐ」になってますね。
サイボウズには毎年1,000人以上の学生さんがエントリーされ、数百人という方々と面談させていただいています。
その多くが、自分の学生時代より偏差値の高い学校を出て、真面目な学生生活を送り、周到な準備で就職戦線に出撃してこられます。
私は、そこから1〜2割程度の確率で残ってこられる方と二次面接を担当することが多いですが、「こんな私が合否決めちゃっていいのだろうか?」と優秀な学生を見て思います。
まあ、就職っていうのは企業と学生のお見合いですから、能力の有無だけではなく会社との相性も重要なファクターなので、ゴメンナサイする人の中には、能力が高いにもかかわらず弊社では活躍の場を与えられそうになかったり、逆にオーバースペック過ぎるという場合も少なくはないのです。
ゴメンナサイ通知がきても、それは相性の問題で能力に問題ではないと思ったほうがいいかもね。(能力の場合もある、もちろん)
では、どういう人が欲しいかといえば、判断基準をひとことで言うと、「一緒に仕事したい人」です。
あまりに大まかすぎるので、もうちょっと詳しく言うと一緒に仕事したいのは「好奇心旺盛で素直な人」です。
ほとんどの面談は最初の5分で合否の80%が心のなかで決まります。残りの50分は自分の直感が正しかの検証です。
定量的評価とかしますけど、どっちかというと後付で、やっぱり頼りは直感なのですよね。
たくさん会社を受けるでしょうから、うちの会社のことをそんなに知らなくても仕方ないです。
企業側の質問はそりゃ工夫を凝らしますから、すらすら答えられなくても仕方なくて、そこをテンプレートどおりに聞いてもないことを無理やりスラスラ棒読み回答しなくてもいいです。
知らないことを素直に認めて、知っている範囲をきちんと話した上で、興味を持った部分をキラキラした目で聞いてくれるとポイントは相当上がります。
その上で、その後会話が成り立つと、「ああ、ちゃんと理解してくれたなあ」とおじさんはうれしくなるのです。
さらにサイボウズ Liveとか使って仲間とプロジェクトやっていてくれるとすごくポイント高いです。^^
就活は、試験ではなくお見合いです。お見合いですから相手のことをどれくらい思いやれるかが大切ですね。
もちろん、行きの電車の中でスマートフォンで30分くらいホームページを調べれば分かる相手の会社のことを調べてこないのは論外です。
営業マンだって提案の前にはそれくらいするし、一生がかかった(と少なくとも本人は思っている)面談前にそれくらい義務ではなく好奇心でやってほしいな。