人生で一番不幸だと調査結果に出ている46歳になりました
イギリスの経済誌「The Economist」で興味深い記事を見つけました。人間の幸福度は年齢に相関するという内容です。あるアメリカでの調査で自分の幸福度を自己評価してもらったところ、平均で46歳のときが一番不幸だと感じるという結果が出たというのです。プレジデント 2011年3.21号
朝からfacebookなどで沢山のお祝いをありがとうございます!
というわけで46歳になりました。
上記の傾向は世界的に共通なようで、幸せと感じる度合いが一番低い年齢になってしまったようです。
バブル世代にとっては、まさしく受難のときです。
瞬発力だけではなく持久力とか思考スピードまで40代に入ってから、明らかに落ちている実感があります。
右肩上がりで常識だったいろんな価値観を変えなきゃいけない時期なので、自分の幸せ度が今が最低なのかはわかりませんが、調査結果には素直に頷けます。
ただ、気になるのは、
ここで問題なのは、諸外国では46歳を境に幸福感が増していくのに、日本ではそのようなU字回復が見られないことです。こうした日本独特の傾向は、経済的豊かさと自殺率の関係においても見られます。一人あたりのGDPが高いほど自殺率が低下するのが世界的な傾向ですが、日本では一人あたりのGDPが高いにもかかわらず、自殺率も高くなっています。
まあ、GDPが高くても自分のための可処分所得は逆に底辺にある時期(今が底だと思いたい!)ですからそこは関係ないとして、いろんなものが下り坂にあるときに過去の価値観を変えられないとしたら、それは悲しいですね。
昨日、はてブでたまたま見たリンクで、GDPに関する面白いページがありました。
【画像あり】日本の都道府県を同じ位のGDPを持つ国で示した地図が面白い
東京のGDPはメキシコと同じ。私の故郷石川県は、スーダンと同じだそうです。
都道府県と比べられている国を見ると、ポルトガル、フィンランド、ベトナム、スウェーデンなど、そこそこの経済規模と自分が思っていた国の名前がいくつもあって、改めて日本の現在のGDPがいかに高いかがわかります。
ただ、日本は世界最先端の少子高齢化路線を邁進中で、GDPは残念ながら上がる可能性はなく、逆に世界では今後人口爆発や後進国の躍進などで大まかに見ると成長してゆきます。
日本の人口は2004年を頂点に減ってゆきつつあり、GDPも2007年を頂点に減っています。
日本は、国という単位で見ると世界一に近い長寿国家ですが、今の日本は事実上戦後に誕生したようなものなので、日本という国が、ちょうど46歳にあるのではと思います。
幸せのどん底であろうが、この世代が日本経済の中心ですし、その生き方が今後の日本の価値観を決めてゆきます。
価値観を変えて自分なりの幸せをつかめるかどうかの勝負時ですね。
バブル世代は一度ブータン国王にGNH(Gross National Happiness=国民総幸福)の講義をしていただいたほうがいいのかも。
幸いにして、私の今の職であるソフトウェアも過去のカメラマンもそうですが、アウトプットの価値はインプットの値と全く比例しません。
サービス業しかり、アニメ文化しかり、製造業以外でも日本はすばらしい産業をたくさん持っています。
地方を回ってのセミナーでは、マネージメントを司る世代(=自分たち)が、あまりに忙しく変化へのボトルネックになっているのではないかという話をしていますが、従来の価値観や常識、そしていろんな壁の向こうへちょっと広く視野を広げれば、たくさんの可能性が眠っています。
幸福曲線もU字回復できるよう、がんばっていきたいものです。
そんな40代に向けて(若くても全然OKですが)USTREAM放送の中小企業TVを今晩放映します。
今日は初めての博多からの放送です。
本日の内容は、森戸さんによる一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会の某重大発表(ってもう報道されていますが)が中心になりますが、もちろんサイボウズも中小企業IT化のためにいろいろご協力させていただきます!
※準備今からです。告知などでてなくてすみません。