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ITビジネスの現場をファシリテーションで元気にしよう!

リスク、言えてますか?

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「リスクとは?」というような難しい話ではありません。
(そもそも専門の方がたくさんいますので、そんな無謀なことはできません。突っ込み所満載かもしれませんが、ご容赦下さい)

もっと日常的で、「ヤバッ!」っていう時の話です。

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先日朝8時から関東圏以外のところで講師の仕事があり、前夜から会場近くの宿泊施設に入っておりました。実はその数日前から風邪の症状が出てきており、このままでは仕事に支障が出るかも、というとてもまずい状態になりました。
熱が出て講師ができず、セミナーに穴を空けるかもしれない、というリスク発生です。おまけに前泊ですから、慣れない環境でより風邪が悪化する、という発生確率を高めるような要因もあります。

さて、どうしたものか。これ以上悪化しないように、自分の身体に対して最善の策を尽くすのは当然ですが、今回の研修を管理しているスタッフさんに、このことを「言うか、言わないか、いつ言うか」・・・。

皆さんもこのような場合って、ありませんか?

例えば、仕事ですごくリスクの高い情報を自分一人だけ知っちゃったんだけど、言うと大事になる。もしかしたら問題に発展しないかもしれないから、だとしたら言わずにいた方が無難。なんて具合に。

私は「講師ができない」というリスクを発見したあと、まずその現象ができるだけ具現化しないよう、その時考えられる最善の努力をしました。

 ・医者にいって抗生剤をもらう
 ・外泊で悪化しないように、大量の服とカイロをバッグに詰める
 ・マスクをし、花粉症を装う(もちろん他者にもうつさないために)
 ・出来るだけ時間を作って睡眠をとる

次にリスクが具現化したときの最悪の事態を予想し、その対応策があるかどうか、考えました。幸い現地にはもう一人講師ができるスタッフがいたので、最悪はその人に代わってもらえるだろう・・・。

しかし、いつかは言わなくてはいけないのだが、いつ言うか、という点ではだいぶ悩みました。結局、何の決心もできぬまま、前日の打合せに参加し、「あら、新岡さん、風邪?」の一言ですべてがバレたんですが(苦笑。
事の顛末としては、無事講師を終えることができたので、皆さまにお詫び&御礼です。
  
  ・・・

ちょっと私たちの仕事場に目を落としてみました。

同じようにシステム開発の現場でも、言わなければいけないけど、ついつい言えずに時間ばかり経ってしまうことって、ありませんか?今回の私のように、「あら、風邪?」と言ってくれた人がいれば言えたんだけど、誰にも声をかけられずに、一人で悶々としているってこと。
なかなか言えませんよね、それが自分に起因しているようなことだったりしたら特に。
皆さん、どうしてますか?

逆の立場で考えてみました。

自分の周りで、最近元気がない人、カリカリしている人などがいたら、「どうした?」と声をかけてあげよう。
言いたいけど言うきっかけがない、そんな人へのちょっとした手助けになるかもしれませんから。

「リスク目安箱」ってあったりしたらいいですね(笑
自分が言ったと知られたくないけど、マネジャーに知っておいてほしいことを書く。なんちゃって。
あっ、でも、自分が原因だったら自分から言わなきゃ。誰かに言われちゃったら、もっとまずいことになるね。

 

毎度、ファシリテーションの話につなげるとすると、「リスクを言いやすい場作り」が大事なんじゃないかな。

ミーティングなどの場で、言いたいんだけど言えずに困っているような人がいたら、冷たい詰問ではなく、優しい質問で、その人が言いやすい場を作ってあげましょう。

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