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~攻撃は最大の防御なり~正解のない対策を斜めから斬る

SNSを実名で利用するユーザー「4割」って多いのか少ないのか?昨今の事件で考えるストレス

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多いような気がします。同時に少ないようにも感じています。このブログは実名で書いています。実名で書くことにより中身や表現についても「多少の自己規制」がかかってきます。従来の掲示板等の「一方的な書き込み」は匿名だからこそ出来たものです。実際には犯罪に絡んでしまうと匿名で行った事でも特定出来ることがほとんどです。昨今の「ネットつぶやき暴露」は、実名で利用しているSNSで「単に普通に友人との会話」程度の内容を全世界中にばらまいている意識がなく、しかし実際には全配信されて問題になっています。

SNS で実名を記載しているユーザーは4割近く

Twitter でちょっとつぶやいた一言が思わぬ反響を呼び、名前や住所、勤務先などの個人情報がネットにさらされてしまった、という事態が、インターネットでは起こりうる。

ひとつひとつは無害な情報でも、Web で検索して得た多くの情報を繋ぎ合わせると、ユーザーを特定できてしまう場合があるようだ。

ところが、これらは、誰かがユーザーの PC にウイルスを仕掛けて盗んだ情報ではなく、すべてユーザー自身が、SNS で公開している情報なのである。

Q:プロフィールの次の項目で全体に公開しているものがありますか。

実名か匿名か。匿名だから何でも書いていいのか?とも感じています。前回、【情報流出】スマホの技術的問題もさることながら、実際の引き金が利用者に問題がある理由にも書きました。

企業では、Twitter等を利用させない!などの方向に動いているようですが、それが本当の解決方法なのでしょうか?

噂話や秘密な話を、どの場所で行っているのか?の違いしか感じません。居酒屋なのか、ネット上なのか?と。

利用禁止!といっても、やはり誰かに話したい!これは普通の感覚として誰しも持っているはずです。特に規制されると別な場所に「そのはけ口」を持っていくものです。

ここで問題となるのは、その中身でしょう。内輪のローカルな話レベル、ネット上にばらまいてしまうレベル。どの範囲まで?を意識しなければ、中身が及ぼす影響まで見えてこないのではないか?と思うのです。

もちろん、範囲、中身に関係なく問題はあると思います。しかし、単に利用禁止!とその理由の説明なく止めてしまうことの危険性を知って欲しいものです。子供に「火遊びダメ!」と言っているのと変わりません。なんで火遊びがイケナイのか?その影響や結果を鮮明にイメージさせなければ、火遊びがイケナイ理由がわかりません。理由さえわかれば、応用は効きます。

大人だったら「それくらいわかるだろう」となりそうですが、「それくらい」の範囲を決めているのは、わかっている人なのです。わからない人にとっては「それくらい」の範囲は見えません。

こんなのは、今さら・・・な感じもしますが、とても重要なことだと考えています。「それくらい」をわかっている人であっても、別な事象では「それくらい」と思っていた位置がずれることも多くあります。

【リスク】「幅・深さ・影響」の定義がむずかしい?小学生にもわかるようにリスクを「うんち」で説明をするならば・・・

結果と影響の鮮明なイメージが、抑止する、考えるきっかけになると思っています。

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