ダイバーシティ再考。そしてリーダーにあったほうが良いスキル
ダイバーシティという言葉で皆さんはどんなことを思い浮かべるでしょうか。「多様性」と頭ではわかっていても報道機関や講演会で取り上げられる多くは男女のこと。女性活躍をいかに支援するかがダイバーシティの代表的な活動の一つとして取り上げられることが今でも時々あります。
一方で私の体験では、東京を中心とした都会においてこの切り口は徐々に良い意味で薄れつつあります。つまり、男女という多様性の一つの浸透度はとても高まっていると認識しています。
また、私が考える多様性とは心身の違い、人種や信仰、年齢や(障がいの有無を含めた)健康状態、趣味趣向など互いのあらゆる違いを総じて尊重し、可能な限り受容しあうというものです。
現在本業の京都でのお仕事のほかに、本宅のある埼玉県富士見市の一角の町会長の役務を担おうとしております。正式には再来月の4月1日付就任のため、これに向けて目下週末はその準備に勤しんでおります。
1000戸を越える大規模マンションの町会長は準地方公務員として富士見市の委嘱を受けて就任するということで、町会という任意団体においてこの役務は責任を伴う特別なものとなっています。
一方で先日、輪番で町会役員という役務をお引き受けいただいた住民の方々との会議が行われました。総勢は50名ほどでしょうか。
どちらかというと前期&後期高齢の方が多く年齢幅はおそらく40年くらい。男女がおよそ半々。町会の運営における大切な基盤となるコミュニケーション方法という観点でも
- スマホを持っていない
- メールアドレスがない
- メールアドレスはあるがスマホしかない
- パソコンを使って文書作成ができない
- 単身赴任で地方にいるため会議にはオンラインでしか参加できない
などなど。とにかく多様です。町会は会社組織と異なりますから、環境や生活様式、文化がかなり異なる人たちが集まってなんとか運営していこうという町会組織。情報連携をするためのITという道具の活用だけでも多様であることがわかります。
こうした方々と相互に対話をしながら、もっとも納得のいく形で全体をよりよく統括していくのは、相応のスキルが求められるのかなと。
現在念頭にある、より良い町会運営のために町会長というリーダー役務に「あったほうがよい」スキルは
- ファシリテーション
- 論理的思考
- 問題解決(コンフリクトマネジメント)
- 傾聴と対話(コミュニケーション)
- ライティング(照明じゃなくて書くほう)
- 要約
- プロジェクト管理
というように、ビジネスシーンでも有益なものがずらりと並びます。もちろん町会というボランティアに限りなく近い活動においては、これらがなくても何とかなるでしょう。一方で私自身、時間の制約が相応にある中をいかに手戻り少なく物事を適切に前に進めるか。やはりこれらのスキルは一部でもあったほうが良いと考えます。
果たしてこれらを活かしつつ先行き一年間超、どのようになっていくのか。時々こちらのブログでその体験をご報告をしてまいりたいと思います。