結果にコミットするーー健康寿命にIoT
「年をとったメンバーが集まると互いの病気自慢に華が咲く」などという人がいます。よくわかりますが、これを「互いの健康自慢に華が咲く」に変えることはできないでしょうか。学校でどうしても保健室の先生と話がしたいからなどと特別な理由がない限り、病気になることがいいことなんてほとんどないはずです。
昨晩奇しくも集まったメンバーは健康オタクではありませんが、かつて不健康だったけども、健康を取り戻したことによっていかに生活が楽になったかということを共有していました。糖尿病、痛風、高血圧による健康不安など、いわゆる生活習慣に起因するものを中心にそれらのリスクを低減し、どう乗り越えていくかという話題に華が咲いたのです。健康自慢というよりは、心身の健康寿命を長くするためにお互いがどんな考えで何に取り組んでいるかというものです。
中でもとても面白かったのが、「私、高血圧なのです」「え?今の心拍数は?」「100ちょっとかな」と、ウェアラブルデヴァイスを通じてスマートフォンに表示される心拍数を確認しつつ、過去の履歴を皆で参照しながらお互いの考えをシェアする、そんな具合です。
(写真はイメージです。The photo is an image.)
20年前だったらきっと「私、高血圧なのです」「え?心拍数は?」「100ちょっとかな」「私はいくつだろう?ちょっと明日病院で測ってくる」となり、話題は手短に収束していたかもしれません。それはそれでよかったのかもしれませんが、やはり便利です。IoTによって様々なデータをリアルタイムで取得でき、それについていちいち考察が可能となったことに隔世の感は否めません。
さて、物事の見える化でさらに深い洞察を得る、というのはインテリジェンスの基本だと思いますが、健康寿命をも考えるうえで大事なことだと思った次第です。
- 現在を知り(Where are you now?)
- これからを見据え (Where are you going?)
- 次のアクションを起こす (What's next?)
という昔習ったビジネス用のフレームワークを健康寿命に当てはめることができそうです。
で、昨日具体的に議論したのは、健康について気にしているものの具体的には何もやっていない参加者の一人が
- 現在高血圧がちょっと気になっている
- 高血圧解消のために体脂肪を落としたい*
- 鍛えて体脂肪率を落とし、フォーパック以上の筋肉帯を1年で作る
ということを自ら申し出、その結果にコミットする宣言をいたしました。
お互いに励ましあいながら楽しく現世(うつしよ)を生き抜きたいと思います。
・・・と思いを馳せていたところ、今朝、夏木陽介さんが81歳で亡くなられたとの報道がありました。癌だそうです。ご冥福をお祈りします。
癌の予防にいったい何が効くのか私にはまったくわからず悲しい気持ちになりました。が、81歳まで私もあと30年ちょっと。長いようで短い期間です。その病気にならないことを願いつつ、自分でできることを地道に継続し、健康寿命を延ばせるようにしていきたいと思います。
関連した話題について大木さんが触れていますのでこちらもご参考ください。
*高血圧の解消法の一つに痩身があるとされていますが、詳しくは医療機関など専門家のアドバイスに従ってください