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もしも洞察力があったなら……。

【広報のタネ】「その広報は何のためにあるのか?」バリュープレス社によるインタビューより

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過日、バリュープレス社の取材を受けた内容が記事になりましたので共有します。

http://www.value-press.com/pr_interview/oracle

自社の取り組みのことを多く述べていますが、ここで私が最も問いたいことは3つ。

  • 「その広報は何のためにあるのか?」
  • 「本当にその広報は必要なのか?」
  • 「それを経営陣に説明できるか?」

です。

必要性が納得された広報はしばらくの間安泰です。しかし、未来永劫というわけではありません。定期的に見直し、自らの価値を見つめ直す必要があります。これをやらなければ時代の変化、経営の変化に追従できないからです。

必要性が納得されない広報は、今この瞬間に危機を覚えなければなりません。良くも悪くも、それがボランティアや何らかの事情で無償奉仕となっていない限り、貴方の生活費はその雇い主から出ているわけですから、経営陣に対する相応の説明責任があると言っていいでしょう。

広報は、「社会の窓口」であり、「事業の支援者」でもあります。この根本的な立ち位置は変わりませんが、広報という技術や芸術を突き詰めるがあまり、柔軟性を失って凝り固まってはいけません。時には、時代の変化への対応が必要なことだってあるでしょう。

私たちは、前例や実績にこだわるがあまり、変化できなくなりがちです。しかし、それでは、この変化の激しい時代に大きな「飛躍」をすることは困難でしょう。

もちろん、ルールは守らなければなりません。誠実さを忘れてはいけません。そして何よりも、広報とは何か、コミュニケーションとは何か、を忘れてはいけません。これまでを歩み、歴史を築いてくださった諸先輩方への感謝の念を忘れてしまってはいけません。それらを学び、感謝しながら、私たちは、前に進むのです。



ところで、始祖であり、日本を代表する広報代理会社(PRエージェンシー、PRコンサルタント)の一つ、プラップジャパン会長の矢島尚氏が昨年末に急逝されました。私自身、オラクルがピープルソフトを買収したころからのお付き合いがある会社の方ですので、とても悲しく、残念に思っています。この場を借りて、ご親族ご友人、何よりもプラップジャパンのメンバーの方々にお悔やみを申し上げます。

矢島さんが召された。だからこそ、初心を見直し、未来のために私たちに何ができるのかを、大先輩に感謝をしながら考えていきたいと思います。


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