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もしも洞察力があったなら……。

広報の資質

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世の中には広報と言うお仕事がありますが、世間には様々な業界があって、一般的には業界ごとの特性や習慣が異なることから、A業界の広報で活躍をしていた方が、B業界でも同様にできるとは限りません。

とはいえ、採用する側から見ると、次のような資質に優れていれば、「きっとこの人はやってくれるだろう」という期待値を、履歴書に加算することができます。つまり、採用されやすい、と言うことですね。

ということで、広報という領域でプロフェッショナルに生き抜くために必要な資質3カ条を上げておきます。

シンプルです。

1)コミュニケーション能力があること
2)国語力があること
3)業界・製品知識、そしてそれを好きだと思う能力があること

奥は深いです。

解説しましょう。

1)コミュニケーション能力とは、対話を支配する力です。たとえば多くの人が集うパーティ会場に行ったら、物おじせず、多くの人と語らい、溶け込み、そして意図した時には強い印象を残していくことができる人です。これは、文章でもかまいません。ソーシャルメディア上のやり取りでもかまいません。自分のコミュニケーションを意図したとおりに自在に操ることができるのがコミュニケーション能力です。

好きか嫌いか、得手不得手ではありません。これができるかどうかがスキルとして重要なのです。ちなみに、「意図した時に強い印象を残す」と言うのは、「意図的に印象を残さないようにする」ことができることでもあります。広報の世界では「ハイキー」「ローキー」なメッセージの届け方があります。意図したとおりにコントロールすることは、プロフェッショナルとして必要なスキルなのです。

2)国語力は、会話、文章、非言語など、あらゆるところに出てきます。俗にKY(空気を読まない)などと言われる方は要注意です。ただし、AKY(あえて空気を読まない)ことを含め、KYをコントロールできるのなら問題はありません。むしろ、重要なスキルと言えます。国語力とは、日常使う主たる言語をコンテント、コンテクストの両面から理解し、それらを武器として自在に使える能力です。この国語力は論理的思考力を基礎として、人々の感情の理解力、すなわち、EQ(Emotional Quotent)が問われる領域でもあります。

例えば、パーティ会場で出会った初対面の女性に向かって

「何かスポーツをやっていたんですか?」

(スポーツをやっている=逞しい=細くない、という文脈)

と言ったとしましょう(実話)。相手はどのように思うでしょうか。その方は貴方に対して好意的な感情を抱くでしょうか。

もちろん、言葉の意味を正確に理解してから使う、と言う基本的なボキャブラリーも重要です。
役員就任のあいさつ席上で

「役員などという大役、私には役不足でございまして・・・」

(俺には物足りない!せめて社長をやらせろ、という意味)

などと言ってしまったら(実話)、いくら謙遜のつもりでも、そばで聞いている上司の心中は穏やかではなくなるはずです。「俺の寝首をかくつもりか!」と叱られてもおかしくありません。(そのくらいの野心を表明してもいいのでは、と言う考え方もありますが。)

脱線しました。つまり、国語力とは、言葉の基礎知識と、論理思考と、感情指数の高さ、で成り立つものなんですね。

3)業界知識、製品知識がまるでないと、マスコミ関係者に「あいつはただのセットアッパーだ」(実話)と呼ばれてしまいます。時々いいわけとして「広報でそんなに知識はいらないよ」(実話)という方に出会いますが、そんなことはありません。知っておいて損なことは何もないはずです。なので、自戒をこめて言えば、広報とは、勉強を欠かすことができない仕事です。読書、受講、対話、実践。。。さまざまなI/Oを駆使して情報をアップデートしていく必要があるでしょう。また、記者の方々に対しては、一通りのブリーフィングができるくらいの知識は不可欠です。

また、マスコミ関係者は事実の羅列と同じくらい、視点視座(視野はあまり議論がされません。記者が視野を広げ過ぎると、かえって散漫になってしまうからかもしれません)を気にします。そうしないとストーリーが描けないからです。シニアになればなるほど、事実を積み上げたうえで物語を描きたがるのが記者の宿命。それを「あーでもないこーでもない」とサポートしてあげるのは広報の重要な役割の一つです。

以上、簡単ですが、広報のプロとして暗躍活躍するための3カ条でした。

Oracle_prteam2_20120406
2012年4月、オラクル・オープンワールド東京のプレスルームにて、グローバルPRチームと

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