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もしも洞察力があったなら……。

【週末】3,000名のステイクホルダーを抱えるマンション理事という仕事

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最近、少年野球チームの練習に参加できていません。それもそのはず。1,100戸を擁する大型マンション管理組合で副理事の仕事をしているからです。

自分で言うのもなんですが、このマンションはすごい。戸数が多いので多様性が上がるのは当然なのですが、医者、弁護士、議員、先生、会社役員、マスコミ関係者、音楽家と、人生で知り合いになっておきたい様々な職業の人たちが大勢住んでいます。もちろん、IT関係者も多数。

そのマンションの管理母体となる管理組合。輪番制で必ず一生に一度か二度は順番が回ってくるのですが。

どうせやるなら早いほうがいい

と思います。なぜか。

多くのことを学び、仕事にも活かせるから。

住民約3,000名、1,100戸の利益代表となる27人の理事が繰り広げる議論は多様な価値観の中、ロジカルで、大局的かつ詳細。時には白熱し、7時から始まる会議が深夜に及ぶこともしばしば。月次の理事会審議のために複数の会議体が事前に開催され、週末は必ずこうした会議への参加をしているのです。

最終的には団地総会という、住民が参加する総会で様々な決め事の集大成を行っていくわけです。

今、毎週のように参加している会議体は主に次の通り;

  • 担当部会:各理事担当の分科会を開催し、課題の審議とアクションを行います。私は主に安全や防犯を担当しています。例:防災訓練の企画、調整、情報共有など
  • 役員会:理事長、副理事長など幹部理事が集まって仔細な議論を交わします。
  • 理事会:理事が集い、マンション管理に関する機関決定を行います。
  • 総会:管理組合員、すなわち住民が集う、マンション管理に関連する最高意思決定機関です。年に2回開催されます。

このほか、

  • 専門委員会:特定の課題、専門分野の調査報告を行い、マンション管理組合理事会で審議をしていきます。例:植栽管理など
  • 町会連絡会:大規模なマンションのため、マンション敷地内住民が行政機関である町会員になっています。わかりやすく言うと、ハードウェアとしての管理組合、ソフトウェアとしての町会があり、その相互の連絡会が定期的に催されています。

があります。

さて、この規模のマンション・コミュニティになると様々なことが起こります。これらに対応するためにプロセスを確認し、意思決定し、予算執行をしていきます。住民の利益代表として働くには、それなりの大局観やチームワークが欠かせません。その仕事をしていくうちに、少しずつですが、「管理とはなにか」がわかってきた気がします。

また、20年ほど前に宅建試験に合格していましたが、ほとんど振り返ることなく今日まで来てしまいました。久しぶりに区分所有法の勉強などをして、新鮮な日々を過ごしています。

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