オルタナティブ・ブログ > ニュータイプになろう! >

もしも洞察力があったなら……。

ネット=0,0,∞

»

とある取材の最中に出てきた言葉です。

某専門紙の取材中に、ある人が徐にこのようなことを言い始めました。

ITの発展を数字で表すと「ゼロ、ゼロ、無限大」なんです。”と。

“例えばインターネットはビジネスのやり方を変えました。まず、距離をゼロにしました。次に、時間をゼロにし、そして、情報の到達可能性を無限大に広げたのです。このことで大きな変化を遂げた事業会社はたくさんあります。

サプライチェーンを例にとりましょう、製造や流通業で言えば、開発生産から流通販売に至るプロセスをどれだけ短くし、また、在庫をどのように管理するかが、事業会社の業績に大きな影響を与えることは良く知られていると思います。ネット隆盛の前後では、この時間や距離の考え方はまるっきり異なってきましたね。

業務や情報処理のプロセスが、年月日という時間単位を凌駕し、いよいよ時分秒、と、限りなくリアルタイムに近づいてきています。

【傍白】オラクルが今年発表した「Exadata」というデータウェアハウス用(Ver2はOLTPも)のマシンは、従来であれば一昼夜かかっていた検索、分析&レポーティング作業が数時間から数分、場合によっては数秒で終えることが可能になってきました。私たちが今日まで困難だとされていた時間の壁をついに破ろうとしているのです。つまり、単なるテクノロジーの進化ではなく、ゲームの進め方そのものが変わっていくことだと。業務やビジネスそのものが大きなパラダイムシフトに直面していることを私たちは知らなければなりません。

クラウドという言葉が巷で聞かれるようになると、情報処理における距離が気にならなくなりました。パブリックな雲の世界でいえば、どこに何があるかは受益者には重要ではなく、情報サービスが自らの目的を果たしてくれるかどうかこそが重要になっていて、その視点に技術が追従しているという考えが一般化されてきています。

ソーシャルメディアを使えば、さっきまで見知らぬ同士だった人たちが、ちょっとしたアクションを起こすだけで、世界中の人たちと繋がり始めます。過去は人と知り合うのには一定の敷居がありました。情報を届けたり、広めたりするのに多くの人たちが試行錯誤を繰り返してきました。もはや、情報が伝達する可能性を無限大にまで高めたのです。”

「ゼロ、ゼロ、無限大」という一言は、これまで不可能だと思っていた制約がベルリンの壁のように瓦解していく、その先にある今を示唆しているようです。

Cimg1528

Comment(0)