Web2.0~にも必要な可用性。Twitterはすでに社会インフラである
米国務省が「Twitter」に保守延期要請
のニュースを見て、ちょっとドキッとした。
私たちが知っている数多のITシステムは、システムの不具合が起きないように、時折メンテナンスを行う。それは、ソフトウェアのアップデイトだったり、ハードに入れ替えや追加だったり。だから、システムメンテナンスを目的とした計画停止は、事前にユーザーが理解をしていれば大きな問題になることはない。(一応、情報系ってことで)
だけど、計画停止に「待った」がかかったようだ。しかも米国務省から。
その理由は、コミュニケーションのパラダイムシフトを想起させてくれるほどだ。
「大統領選の結果をめぐり混乱するイランでも広く利用されており、その情報伝達手段を確保するのが目的」
約一日の延期。つまり、イランでも、政局や治安に関連した情報を、国民へ速やかに伝達する手段として活用されていて、当初のタイミングでシステムがとまると、情報伝達が不完全となる可能性を案じたもの。さすがTwitter、世界最速メディア(いや、メディアではないのかもしれないが)。情報の不伝達による不安を少しでも解消するインフラのひとつとしてTwitterは国家レベルでの活用が進んでいるのだ。
日本政府がTwitterに相乗りすべきかどうかは議論のあるところだが、海外発のサービスを使うことへの躊躇よりも、情報伝達とコミュニケーションを目的にもっと前広に検討してもいいのではないか、と思ったりする。
さて、本題。xx2.0といわれるムーブメントは、もはやコミュニケーションの基幹になりつつある。だから、「とまっても影響はない」という軽い見方を捨て、この新しいインフラの停止計画は基幹系と同じ対応をするべきではないかという提案。
それにはおそらく二つの方法がある。
- 停止計画を長期的に定め、広く事前広報をする。このことで、ユーザーの不便を回避する。
- メンテナンスを、システム停止することなく、稼動中に可能にする。(ローリングアップグレードとか、オンラインメンテナンスなど)
メインフレームで相応に構築された堅牢な技術基盤をしっかりと、(クラウド化される)次世代システムにも転用することが、ますます求められると思うのだ。
*ニュースを基にした、個人的意見です。