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もしも洞察力があったなら……。

20分間の講演のシラバスを考えてみる・その1

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ブログを、思考のメモ的に使ってみる。。。本荘修二氏に教わった方法です。

3月10日に20分と言う時間割でセミナーゲスト講師をさせていただきますので、そこで、どのような題材について話をしようかという、準備メモ的なエントリーをしてみたいと思います。一応、短期シリーズ化、ということで。(ちなみに講師といっても、スタンスはあくまでも「シェアリング」です)

今、あわてて読んでいる本が、「マーケティングとPRの実践ネット戦略」。神原弥奈子さんにご紹介いただいた本です。奥付には2009年2月初版と、できたてのほやほや。

さてこれが面白い。
どう面白いかは、読み終えてないのでまだ詳しくいえません。読了後にまとめてみようと思います。とはいえ、PRとマーケティングをステイクホルダーコミュニケーションという観点で構造化して、シンプルに理解したい方の必読書と思われます。

さ、私のシラバスについて記述を進めます。

20分のセッションでは、後半に控える座談会を視野に入れたトーンセッティングを目的として、著名なW3フレームワークを活用しての焦点絞りコミをしたいと思います。*順次調整予定

  • Where are we going?
  • Where are we now?
  • What's next?

Where are we goingは、根源的にPR(広報)の役割を変化させた、その動機とは?に迫り、述懐する。

Where are we nowでは、これまでの歩みをざっとレビューします。ここは3分くらいでしょうか。

What's nextで、課題認識とその解決案、そして、今計画をしていることの片鱗をご紹介しようと考え中。5分くらい?

つまり、全体としては、Where are we goingに少しウェイトを置きたいな、と。

というのも、根源的な動機付けが行われないと、新時代の広報アプローチの掌握は困難だと考えるからです。新時代の広報アプローチとは、常に新たな挑戦、試行錯誤の連続なのです。

タバコを吸っていた人が、吸うのを止めて禁煙を呼びかけると、その心構えや方法に説得力がある。従来型のアプローチしかしなかった人間が、ある朝目覚めて、広報の新しい手法に取り組みはじめる。その心構えや方法について聞きたくはならないだろうか。

手元の件の本はまだ読み終えていませんが、その中盤に、ちょっとイカしたパラグラフがあったので引用します。

(前略)
「消費者に直接読まれるプレスリリースなんてクソだ」というタイトルの記事を(ある著名ブロガーが)書いた。昔ながらのPR従事者はなぜ反発しているのだろうか。米国PR協会では、PRの定義を「社会的な集団の間にある関係を、双方に利益をもたらすように倫理的に促進するための専門領域」としている。これは、1988年に同協会を統括する議会によって正式に採用されたもので、もっとも広く使われている定義だ。そしてさらに、「PRは組織とその対象とする相手がお互いに適合するのを助ける」ともある。この定義にはどこにもメディアなんて書いていない。PRとは対象となる人たちへ届くかどうかなのだ。PRの専門家は自分がよく知らないものを恐れているだけだ。以下略。「マーケティングとPRの実践ネット戦略」80pより抜粋

私たちがこの一年間取り組んできた第一のイニシアティブ、ステイクホルダーマネジメントとは、まさにこのことを指しているのです。

(つづく。おそらく)

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