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夏目房之介の「で?」

23.11.18「佐川美代太郎展」特別対談「大人まんが」の臨界点 宮本大人×夏目房之介 終了

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23.11.18「佐川美代太郎展」特別対談「大人まんが」の臨界点
―「汗血のシルクロード」「望郷の舞」「冒頓単于」の位置づけをめぐって― 宮本大人×夏目房之介 終了しました。宮本さんのまとめと準備は例によって完璧。僕は気楽に話せました。ありがたい。60人の聴衆は、野田謙介や佐々木果先生はじめ、知り合い多めの面々で、ありがたい。わりと面白いトークになった気がします。展示も担当者愛が感じられ、佐川美代太郎スゲー感半端ない。図録も素晴らしい出来です。
僕は佐川作品『片目の岩』掲載の3集を含む「サンデー毎日増刊これが劇画だ」(2集からは「劇画&マンガ」)全4冊を持参。3集表紙を見ただけで水木しげる、赤瀬川源平、谷岡ヤスジ、粟津潔、上村和夫、宮谷一彦、平田弘史と、当時のとんがったマンガの中に佐川が組み込まれようとしていたか、にもかかわらず残る違和感(「大人漫画」からきた作家の段違いの画力)が感じられる。
トーク後、知り合いとランチ。宮本さんと僕、椎名さん、ヤマダさん、川原さんなど、かつての漫画史研究会が復活したかのようなメンバーとなり、懐かしかった。宮本さんの仕切りも相変わらずのキレ味。こういう無責任な雑談がとてもじつは大切だったんですが、最近あんまり機会がないです。
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