デザイン思考ワークショップを三井物産中部支社で開催しました
ご縁があって、名古屋駅近くの三井物産中部支社で同社グループの方々にお集まり頂き、デザイン思考のワークショップを開催させていただきました。
その内容を簡単にご紹介させていただきます。
まずは、目指すイノベーションの定義を明確にしました。
その後、アイスブレークと後のワークの練習も兼ねて、インプロ(即興演劇)の体験として全員で円陣を組んでの得体の知れない、見えないものを順番に隣の人に手渡してもらいました。半周する頃にはみなさん、想像力を働かせて、見えないものを色々と変化させてくれていました。このあたり、商社マンの創造性が発揮されていたのかもしれません。
そして、いよいよ本題。就業時間後の3時間という限られた時間で、一通りデザイン思考を体験していただけるようにしました。
様々な手法を紹介して使ってみてもらうことは別の機会として、とにかく一通り体験いただこうと、「観察・分析」→「発想・創造」→「実践・試作」の3つのプロセスを体験いただくことにしました。
「観察・分析」としては、エスノグラフィを体験いただきました。 と言っても、外にフィールドワークに行く時間もないことから、「私のある行動」を皆さんに観察いただき、後に Fact と Findeings を発表いただきました。
「発想・創造」は、みなさんご存知のブレインストーミングを、より効率的に突拍子も無い斬新なアイディアが出やすくするための方法を体験いただきました。
そして、最後に「実践・試作」として、今回はソフトプロトタイピングの中でも、最も材料が要らないスキット(寸劇)・プロトタイピングを行なっていただきました。
このスキット・プロトタイピングというのは、メンバー全員でグループで議論して考え出したアイディアを利用シーンを寸劇で演じてもらうことでより具体的イメージを得ると同時に、それが本当にユーザーが欲しいものなのか否かを検証してもらう手法です。
スキット・プロトタイピングの準備時間は実質ゼロ秒。配役のみ1分程度で決めてもらい、あとは「即興演劇」で演じてもらいます。
不思議なことに、みなさん、全く準備時間が無かったにもかかわらず、役になりきって、他の役と連携しつつ、演じることができてしまいます。そして、その演技で表現していることは数時間かけて作ったパワーポイントよりも、より具体的でよりわかりやすい内容となっていました。
3時間という本当に短い時間でのデザイン思考ワークショップでしたが、皆さんに楽しみながらも、デザイン思考のエッセンスを伝えることができ、また体験いただくことができました。
貴重な機会をいただいた三井物産中部支社の幹事の皆様、ありがとうございました。
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そして、、、
そう言えば、気がつけば、他の会社や組織、個人の方々向けばかりやっていて、自分が所属している会社の社内向けのワークショップは未だやっていませんでした。(苦笑)
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