マラリア感染? ~ アンゴラ滞在記#7
日本企業の海外進出IT支援で滞在しているアフリカ アンゴラ共和国の首都ルアンダでの滞在記 No.7です。
昨日の金曜日、ひと通りの仕事の整理を終えて夜9時頃。 いつものように、ホテルの部屋でビールでも、と思ったのですが、どうも頭痛がする。コメカミの上あたりが痛い。お腹も張っていてなんとなく気持ち悪い。様々な薬は日本から持ってきているのですが、体温計がないので熱があるのかどうかよくわからない。
心はビールが飲みたいと思っているのですが、体が欲しがらず、代わりにコーラ・ゼロを飲み干す。
夜10時頃になると、更に頭痛は激しくなり、腹痛も激しい。 トイレにいくと、激しい下痢。 海外でここまで酷い症状になったことがなく、しかも医療が整備されていない国での病気で少々心細くなる。
寒気がしてしばらく包まっていたが、またトイレ。 その後洗面所で手を洗い、歯ブラシに歯磨き粉をつけたところで記憶が飛ぶ。 気づくと、バスルームの床に倒れていた。 頭痛は収まらないが、それよりも倒れたということに驚く。 大丈夫なのか? 不安になる。
頭痛は酷いが腹痛なので、まさかマラリアではないだろうと、インターネットでマラリアの症状をしらべてみる。 んんん・・ マラリアにはいくつかの種類があるが、重症となる熱帯性マラリアに関して以下の記述を見つけた。
高熱が1日2~3回発生します。悪寒を伴いますが戦慄は必ずしも伴わない傾向があります。 発熱に伴う頭痛、悪寒、嘔吐、咳、倦怠感、筋肉痛、関節痛などが起こり、重度になると錯乱や痙攣、昏睡状態となることもあります。解熱している時間帯でも不快感が残ります。 治療しないと、種々の臓器などに合併症を起こす危険があります。
症状は、一見インフルエンザと区別がつかない。インフルエンザのような症状はおおむね48時間続くが、その48時間の間に適切な治療を施さないと急激に悪化して、早ければ悪化してから24時間、すなわち発熱開始から72時間で死に至るという恐ろしい病気である。
発熱を風邪かインフルエンザと勝手に自己診断を下した上、手持ちの薬で自己治療を試みるなどということは言語道断である。
薬も飲めない。
既に夜11時を回っており、とにかく朝まで布団にくるまっていることとする。 寒気がした後、異常な発汗をして、頭痛が少しおさまる。腹痛は続くが左腰も痛みだした。 腹痛で丸まっていたからだろうか?
朦朧としたまま、気づくと外が明るくなっていた。
8時頃、なんとか布団を抜け出す。 頭痛も腹痛も多少おさまってきているような気がする。
9時過ぎに思い切ってホテルの朝食ビュッフェに行く。 当然食欲はないが、唯一のまともな食事でもあるので、何か食べておかなければ。
いつもは食べない温かいオートミールをおそるおそる食べ、脱水症にならないようにとジュースを2杯飲む。 吐き気はない。
部屋に戻って寝ていると、委託元の日本人の責任者の方から、夕食のお誘い。 状況を話すと、マラリアのセルフテストキットがあるとのこと。
午後3時頃、同僚の方がマラリアテストキットを持って部屋に来てくれました。
検査は、指に針を刺し、出てきた血を採取し、検査キットにたらし薬剤との反応をみるというもの。
この指に針をさすのが痛い痛い。頭痛や腹痛、腰痛よりも痛いのに、何度刺しても血がでてこない。
痛さで汗ビッショリになりつつ、10回目くらいに思い切って深く刺した針の穴から、無事に(?)十分な血をとることができた。
検査の反応を待つ時間は15分。 線が一本ならば陰性、二本ならば陽性。 一本も出なければ検査失敗でもう一度血の採り直し。
永遠に感じられたこの15分間の後の結果は以下。
陰性でした。
陰性と判ると、気分的には不思議と元気がでるのですが、それでも頭痛、腹痛、腰痛は続いているので、下痢止めを服用して布団に包まる。
ボーっとしながら原因を考えているのですが、なかなか思い当たる原因がない。
いつもと違う行動と言えば、、、
昨日、通りがかったルアンダの唯一のショッピングモールで食べたランチで、ルアンダ入りしてから絶対に食べなかった生野菜を少しだけ口にした。 レタス2枚とピーマン2切れ。 あれが下痢の原因ならばいいのだが。 と思いつつ、また寝ます。