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電気自動車に先駆け電気自転車が既に普及段階

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約2年ぶりに上海に行ってきました。
来年の万博開催に向けて、あちらこちらは工事中。
国を挙げて、北京五輪に続く国際イベントを成功させようという意気込みが伝わってきます。

そんな上海でこの2年間で大きく変わったこと。 それは、電動自転車。

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街を疾走する二輪車の2台に1台は電動。
バッテリーは、日本の『電動アシスト自転車』と異なり、かなり大型。 おそらくは、ニッカドやリチウムイオン電池ではなく、従来の自動車/オートバイと同じ鉛蓄電池と思われる。 重そう。

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『電動アシスト』 ではなく 『電動』 なので、ペダルを漕ぐ必要はない。 だから、足は 『足置き』 に置いたままで走れる。

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こちらはちょっと進化(?)して、スクーターの形に近づいたもの。 まだ、ペダルは残っている。

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そして、ペダルが無くなった完全な 『電動スクーター』 も数多い。

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中国人に聞いたところ、以下のような状況らしい。

・『電動自転車』、『電動スクーター』 共に、ナンバーも免許も不要。 自転車と同様に誰でも乗られる。

・価格は、1000元~5000元くらい。 (日本円で15,000円~75,000円)

・方向指示器もブレーキランプもついていないものも多い。 ヘッドライトは付いているが、夜も無灯火で縦横無尽に走っていた。

・最高スピードは、50km/hくらい。

・最近、都会でエンジン付きのバイク/スクーターは禁止になったらしい。 それで、電動が爆発的に普及してきた。


ちなみに、飲料水を大量に運ぶのにも 電動スクーターが活躍。 結構パワーがあるようだ。

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中国で見かけるオートバイはホンダ、ヤマハなどの日本製が多かったが、『電動』 は日本製は見当たらなかった。

先日のNHKスペシャルで、中国に無数の電気自動車メーカーが誕生し、独自に自動車を作っていると放送していたが、『オートバイ』と同様に、その内に、『ガソリン/ディーゼル自動車』 の都心部での走行を禁止し、結果として、急激に中国国内の自動車は全て 『中国製の』 『電気自動車』 になる日が近いのかも知れない。

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