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ITとビジネスのおいしいところを考察 ~ ときどき開発業務改善ネタ

「スクラム:リスクを軽減し早期に価値を提供するフレームワーク」の日本語訳版を提供しました

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複雑な問題に対応するためのフレームワークとしてすっかり定着してきたスクラムですが、『スクラムガイド』が、2020年11月に改訂されました。ご存知な方も多いことでしょう。

さらにスリムになり、かつ、明確になったわけですが、私が以前に翻訳した Scrum.org のホワイトペーパー「Scrum: A Framework to Reduce Risk and Deliver Value Sooner」も同タイミングにて『スクラムガイド』2020年11月版に改訂されていました。

少し遅れてしまいましたが、著者への連絡と許諾、協力を得て、2月に最新版のホワイトペーパーを日本語に翻訳し、著者と Scrum.org に提供しました。

こちらから無料で日本語版もダウンロードすることができます(「Download Japanese version here」の here をクリックしてください)。

今回の改訂でより非常にわかりたすいホワイトペーパーになったのではないかと思います。主な改訂ポイントは以下です:

  • 『スクラムガイド』2020年11月版に準拠(以下はその細分化した特徴)
  • プロダクトゴールの導入による記述の変更
  • プロダクトゴール、スプリントゴール、完成の定義の立ち位置や意義の説明
  • スクラムチームの責任の明確化
  • 開発チームから開発者(Developers)への変更とそれに伴う責任の所在の明確化
    • 例えば、以前は「開発チーム」が責任を持つところが、「スクラムチーム」が責任をもったり、その逆であったり
  • レトロスペクティブの目的や成果の変更に対応
  • イラストの改訂

特にイラストの改訂が秀逸です。改訂した箇所を直感的に把握・理解できるようになっています。例えば、ゴールを誰が所有しているか、いつ誰が見るものなのかがイラストを見ただけでもわかります。

ぜひご覧いただき、理解の一助としてください。

なお、ご支援必要でしたら、いつでもお気軽にご連絡を。

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