下腹をはることで力が発揮できるようになる
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Jリーグの元サッカー選手の方にボイストレーニングの方法をお伝えするラジオ番組に出演したときのことです。
下腹のへそ下9センチの場所にある丹田という場所をハリながら息をはく練習をしました。
そうすると、その方は
「これ、サッカーのシュートを打つときも同じです。」
とおっしゃいました。
「シュートをうつときは、下腹をはる、内臓をはることを、子ども達のサッカーでも教えていますよ。リラックスしながら力が発揮できるからです。」
なるほど、同じだったのですね。
妙に納得してしまいました。
つまり、何かをしようとすると、変なところに力みがきてしまいます。
でも、丹田をはることで、インナーマッスルを使えるようになり、余分な力がぬけて、パワーが発揮できるのです。
声を出すときも同じです。
丹田をはることで、横隔膜が使いやすくなり、のどに力みが来なくなるのです。
酒屋さんが、腰の低い位置でしっかりと前掛けをしばっています。
あれは、重い酒瓶を運ぶときに、丹田に力が入りやすくしているのだそうです。
引っ越し屋さんでもそうですが、重い荷物を運ぶとき、息をはきながら「ふんっ」と持ち上げますが、お腹はへこんでいません。
私は、最初なかなか丹田をはりながら発声することができませんでした。
そこで、骨盤ベルトをぎゅーっとまきながら練習しました。
ベルトの圧力を押し返すように下腹をはって発声することで、声がよくなるのです。
息をすうときも、なるべく大きく身体にとりこむように吸うようにします。
今でも骨盤ベルトをしながら練習しています。
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