息をはくときは温かい息で
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発声のための呼吸トレーニングでは、お腹をへこませてはいけません。
息をすってお腹をふくらませて、息をはくときはお腹をできるだけ引っ込めないで張りっぱなしにすることです。
張りっぱなしにすることで、腹圧が落ちずに横隔膜がしっかりと使える状態になり、良い声が出やすくなるのです。
発声の前に、呼吸だけのトレーニングを行ってみましょう。
(1)「あ」と発声するつもりで口を開けて息をすう
(2)お腹を張る。とくにへそ下9センチの丹田を張るようにする
(3)お腹を張りながら10秒間止める(張って止めることによって横隔膜で止める練習になる)
(4)お腹を張った状態で、一気に息をはく。
意外にお腹を張りながら息をはくことに慣れていないことに気がつきます。
そして、お腹がしっかり張れていなかったり、喉に力が入っていると、息をはくときに、喉で「kっ・・」と雑音がしてしまうことがあります。
息をはくときに喉で音がしてしまうのは、のどで頑張って止めているせいで、横隔膜で止められていない証拠になります。
また、喉に力みがきているので、息の通りが悪くなりますので、良い発声につながりません。
ぜひ、息は横隔膜でコントロールし、喉周辺はリラックスして息をはけるようにしましょう。
息をはくときに、喉に力みがこないようにするには、コツがあります。
冬寒いときに、手を温めるように息を「は〜」とはくことがありますね。
あの温かい息をはくときの呼気を使いましょう。
ぜひ、柔らかい息を通し、横隔膜をしっかり使った呼吸を実践してみてください。
息が流れるようになり、ボイストレーニングの成果が発揮できるようになって、発声が楽になっていきます。
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