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ストレスが高いと音も高くなる

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数年前、一般的には古楽器といわれる、モーツァルトの時代の楽器で演奏するオリジナル楽器のコンサートに行ったときのことです。

一緒に行ったピアノを習っている知人のお子さんが、モーツァルトの「トルコ行進曲」を聴いて「あれ?G-dur(ト長調)なの?それともAs-dur(変イ長調)なの?A-dur(イ長調)じゃないよね。なんか変だよ?」と言っていたのを聞いて「耳がいいなあ」と感心したことがあります。


ピアノは調律師さんが調律します。
現代(日本)の調律師さんは、基本的にラの音を442ヘルツという振動数で調律します。
442ヘルツとは1秒間に442回空気が振動する音のことを言うのです。
ヘルツが低くなれば音も低く聞こえます。

オリジナル楽器の演奏会は、18世紀当時の振動数で演奏します。
モーツァルトの時代は422ヘルツであったので、現代と比べると低く聞こえてしまうのですね。

モーツァルトはたしかに楽譜にはイ長調(A-dur)で書いています。
そのお子さんは、トルコ行進曲を練習していたことと、「ラ」の音を442ヘルツとしての絶対音感を持っていたので、トルコ行進曲が低く、まるで違う調のように聞こえてしまったのです。

合唱でよくあるピッチパイプは440ヘルツです。
440ヘルツでアカペラを演奏すると、微妙な差なのですが、やはり低めに聞こえてしまい、世界観が変わってしまいます。
指揮者によってはピッチパイプの低さが気になる方もいらっしゃるほどです。

ところで、どうしてこんなにヘルツが高くなってしまったのでしょうか。

それは、ストレスが関係あるらしいと言われています。人はストレスが高くなれば声も高くなるのと同じです。

現代は、複雑化し、IT環境の変化も早く便利な世の中ではありますが、モーツァルトの時代に比べると、ストレスも高い時代になってしまっているのですね。

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