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ライフワークとしての音楽を考えていきます

スピード感を持って上達するには

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誰しも、スピード感を持って上達したい、スピード感を持って発展したい、という思いはあります。

しかし、なかなか思うとおりにいかないというのが現実ではないでしょうか。

「ハーバード・ビジネス・レビュー 2015年5月号」にピアニスト、作曲家の松永貴志さんの記事が掲載されていました。

松永さんは、音大にも行かず独学でピアノを勉強しました。
どのような方法で上達されたのでしょうか。

    ・・・・(以下引用)・・・・

ほとんど独学だ。派閥もない。楽しいという思いだけを原動力に、自由な気持ちで、ただひたすら鍵盤と向き合い続けた。
独学だからこそ練習にはさまざまな工夫を施した。道場破りのようにライブハウスに飛び込んでは、「1曲だけ弾かせてください」とお願いして回った時期もあった。数え切れないほどの門前払いも受けたが、常に誰かの視線を感じる環境で演奏したことで、圧倒的なスピードで上達しているのを実感した。

    ・・・・(以上引用)・・・・


どれだけ本番の場数を踏んだか、そして、厳しい聴衆を前にして本番に臨んだ回数がどれだけ多いか、で上達スピードに差がつきます。

例えばコンクール。
賛否両論ありますが、コンクールで辛口の聴衆を目の前に演奏し、そこで受賞することで、より厳しい聴衆の洗礼を受けて磨かれるからこそ、世界一流になっていくものなのです。
練習室で一人で勉強しているだけでは、どんなに長時間マジメに練習したからと言って、決して上達のスピードは上がるものではありません。

誰しも、失敗したり、人から厳しい評価を下されたりして、嫌な思いをしたくないのです。
恥をかきたくないというのが人情というものです。

最近、企業のマネジャーさんとお話させていただいたときに、新商品企画も、営業も、なかなかお客さんのところに行きたがらないとぼやいておられました。
自信が出るまで作りこみ、じっくりと完璧なものが出来てからお客さんのところに行きたいのだそうです。
しかし、人はこちらが想像しているのとは違う考えをしていることも多いものです。そうすると、せっかく時間をかけて作り込んだものがまったくのはずれだったということもあります。

もちろん、まったくダメなものを持ち込んだり、披露してはいけませんが、どんなことでもそうですが、ある程度のところまで出来たら「人の目にさらしてしまう」そして「批評される」こと、そして「お客さんはどう感じたか」を知り、「どこが良くなかったか」、「どうすればもっと良くなるか」、を考えながら改善していくことが大事なのです。

どんなところでもなかなか受け入れられない考え方ですが、この方法でPDCAを回し続けることが、上達への最速の道になります。

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