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ライフワークとしての学びを考えます。

オフィスを変えてもチームは変わらない ではどうするか?

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企業の経営者の方々とお話しさせていただくと、ついつい
「社員がまとまらなくてねえ」
「飲み会をセットしても最近は"アルハラ"になるかもしれないし、社員旅行も計画が大変で、参加者も集まらなかったりする。難しいよ」
というお言葉が出ます。

また、複雑化、IT環境の変化、また、多くの専門職の方々がコミュニケーションに消極的であったりするため、社員の一人一人がまとまらないというのです。

「ハーバード・ビジネス・レビュー」2015年3月号に、東京大学大学総合教育センター准教授中原淳さんが「メンバーが支援し合う関係を醸成できるか オフィス改革とはコミュケーション改革である」という文章を書かれていました。

中原さんは

「『人間の能力開発の70%は、インフォーマル・ラーニングによって説明がつく』。公式のラーニングは30%にすぎず、残りの大部分は、人は現場で学んでいるという。
廊下や休憩室、ランチ・タイムに交わされる雑談のような『非定型、非公式の会話』のほうが実は業務能力向上に多大な影響を与えていることを示唆する研究もある」

とおっしゃいます。

ようするに「信頼関係のなかでなされる非公式なコミュニケーションが重要な意味を持つ」のだそうです。

そのため、最近はよりコミュニケーションを緊密にするため、ノンテリトリアル・オフィスという固定席のないフリーアドレスのオフィス環境を推進しているところも多いのです。

しかし、中原さんは、ノンテリトリアル・オフィスにより
①協業する人が近くにいることで、会話が生まれやすくなり、生産性が上がる。
②偶発的な出会いによってさまざまな専門性や経験値が結びつき、新しいことを生み出すことにつながる
という2つの良い面があったとしても、失敗することがあるのだとおっしゃいます。

その理由は、人はできるだけ現状を変えたくないという習性を持っているため、
結局は、仲の良い人が一カ所に固まってしまったり、役員は相変わらず個室にこもりきりだったりして、あまり大きく効果が上がらない場合があるのだそうです。

そのためには、「継続するための口実」つまり「組織的意味づけ」「定期的な活動」が必要だとおっしゃいます。

私が行う合唱チームビルディングでは、実行したあとでも、チームビルディングを継続的に実行できるプログラムになっています。

お金もかかりませんし、楽器などなくてもオフィスで気軽にハーモニーできます。
そして、なんと言っても、「疲れているときにみんなでオフィスで歌うと、その後の仕事がはかどる」と、皆さん口をそろえておっしゃるのです。これこそ音楽とハーモニーの効果ですね。
チーム力を強化して、イノベーションを起こしたい会社は、合唱チームビルディングおすすめです。

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