非効率なコミュニケーションが組織を強くする
社長がかぶり物をして祝う、社員の誕生会。
自己紹介をして趣味の話などの雑談の時間を定期的に持つ。
先輩6人が部署を越えて1年間、後輩の面倒を見る。
2015年3月4日日本経済新聞「働き方 Next」にて「『密な職場』自分も強く 家族主義が新しい」という記事に目がとまりました。
今、「密な職場」づくりに力を入れている企業が増えていると言います。
それによって自分も強くなる 「家族主義」が新しいのだそうです。
仕事の場では、家庭の話題は出さないことがプロフェッショナルとしての姿かと思っていましたが、実は最近はそうではないようです。
・・・・(以下引用)・・・・
バブル崩壊後、成果主義の導入やメールの普及に伴い、社員と会社の関係はドライになった。面倒な人間関係から解放された半面、「ギスギスした『不機嫌な職場』が増えた」(コンサルタントの高橋克徳、48)。自分の結果を出すことに全力、家族主義はもう古い。そんな常識を覆す職場の取り組みが広がる。
(中略)
働き方の多様化が進む日本の職場。非正規社員の割合は38%と25年前より倍増した。世代により就労観は様々。国際化で外国人も加わる。最近では育児や介護など時間に制約がある社員も増えた。もはや「私生活には立ち入らない」という常識では職場が回らない。
(中略)
東京大学准教授の中原淳(39)は「一見すると非効率に思える密なコミュニケーションこそが組織運営のカギを握る」と指摘する。自ら結果を出しつつ働き方の異なる同僚にも目配りし、時に支え合う。単なるもたれ合いとは異なる新たなチーム力が職場と自分を強くする。
・・・・(以上引用)・・・・
以前より私が提案させていただいている「合唱チームビルディング」というプログラムがあります。
これは、部門や役職の垣根を越えて、一つの作品を力合わせてくりあげることで、チームの力を強くしていくものです。
それこそ一見、非効率に見えますが、これこそが強い組織をつくるための大事なキーポイントであることを実感しています。